アナタの声に誘われて | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

アナタの声に誘われて
 
 
 
 
 
誰もいない過去
彷徨うばかりの幼き私を
呼ぶ声がする
あの山の裾野まで
真っ白に敷き詰められた
白銀の迷迭香【マンネンロウ:ローズマリーの和名】
波立つ原に
ぼろぼろの足を引き摺って
踏みしめた草露に
香る笑みを睨み
顔を歪ませる
噛み締めた泣き声を漏らしながらも
アナタの声に誘われて
進むことを諦めることはない
 
どこまで行こうか
月明かりに
怪しく光る花たちと
泉の隅で
共に泣く
見つからないアナタと
響き続ける声とが
私の小さな心を左右に引き合っている
あぁ、アナタの胸に
アナタの腕の中に
抱かれて
夢を見続けたい
夢の中の私が幼子へ聞こえるように
溢した言葉を
聞き届けるかのように
止まったそれを
不安そうな顔で
見渡す幼き私は
ただの迷子ではなく
アナタを失って
小さな部屋に閉じこもる
鏡となっていた・・・
 
大切な思い出を
開けては見るものの
いつまでも眺めることができない
忘れられない
アナタの声に誘われて
私まで
どこか遠くに向かってしまいそうだから
 
暗く、暗く沈んだ現実を
振り払うかのように
流れ出す幻に
手を伸ばし
孤独な床の私は泣いている
懐かしい笑顔
懐かしい声に
抱かれて
再び灯る
愛の炎があまりにも眩しくて
痛々しくて
 
葛藤の螺旋を
切り刻み
時計の針は進んでいく
私の身体は老いて
アナタとの思い出は
埋もれていく
でもね?
時々、顔を覗かせる
温かな日差しのような声に
誘われ
あの場所を散歩したくなるの
確かに在った
傍らに居た
アナタの存在を
もう一度集めたくて・・・
 
好きで居続けることの
虚しさと
難しさ
出会いと別れ
これを愛に焼かれると言わずして
何と言うのだろうか
握り締めた拳を
涙で濡れる胸元に引き寄せ
こんどは
私から
アナタを呼ぼう
いつかまた
出会い
愛を知るために
そして
再び笑い合うために
今はただ・・・
アナタの声に応えよう
 
 
 
 
 
 
by幻想師キケロw
 
マンネンロウ:花言葉:私を思って
追憶 思い出