ふれあうもの
空と大地が一つになるには
水がそっと手を加えなければならない
限りなく広く
限りなく透明で
在りえないくらい浅い
静かな場所で
風に邪魔されること無く
時を過ごさなければ
たちまち、その壁は
聳え立ってしまうのだ
人が一つになるためには
こころにそっと手を添えなければならない
限りなく純粋で
限りなく透けていて
在りえないくらい理解に苦しむ
誰にも邪魔されず
誰にも邪魔を許さず
想い続けなければ
心に住まう気持ちがたちまち震え上がり
裏返ってしまう
唯一つ
空と大地のそれと違って
ふれあうもので
繋がり続けることができる
それは願いであったり
理想であったり
唇、であったりと・・・
ただ、それはとてもとても脆く
切れるはずも無い曖昧な風でも
切れてしまうような繊細なもの
難しいことさ
ふと考える
これを愛と呼び
運命と夢見た
始まりの少女は
なにを見ていたのだろうな・・・
きっと素敵なものだったのだろう
by幻想師キケロw