大地のセセラギ
闇夜が、静かに引いてゆく
草草の囁きに
目覚める私は
何も考えず
ただ、空を見つめた
ゆっくりと進む雲
星星を隠す青
背中に感じる大地に
風が穏やかに髪を揺らす
あぁ、なんと美しい世界だろうか・・・
一つぶの想いが
朝露となり
私の涙の代わりに
涼やかに輝いていた
賑やかに揺らぐ花たちの歌
影は鏡となり
分かつ天地を一つに合わせる
賛美の風は大きく
愛でる水は、無言で
一時の奇跡を眺めている
木陰で休む私は
大地の膝に、頭を添え
緩やかに流れ行く
春と夏の狭間の香りに包まれて
ぼんやりと果てを望む
まるでそう、夢の中に浸るように・・・
今このとき命はてるなら
どんなに幸せだろうか
ぽつりと漏らした本音に
青空に浮かぶ幻想の月は
悲しそうに俯いた
この星は回る
ゆっくりと満ちていく闇がその証
ただ、何もないわけではない
ほら、見えるだろう?
一つ、また一つと
希望が輝き始めている
失望の黒に塗りつぶされることのないその光
羨ましくもあり
疎ましくもあり
私の心を擽るのだ
天に架かる橋が
大地のセセラギと共に
さらさらと横切っていく
あぁ、なんと麗しきことだろう
今だ見ぬ愛しき瞳に重ねて
今だ逢えぬ愛しき絆を
この胸に感じ
夢へ堕ちてゆく
果てのない無限の中へ
紅き影が誘うのだ・・・
ゆらゆらと燃える炎を片手に
by幻想師キケロw
その一言に救われる・・・。心の病になってから、改めて感じる嬉しさです。この詩は、その喜びと感謝と感動を一時の枠の中へ閉じ込めるイメージで作りました。