いつも心の中に
物心がついたことから
一つの神に惹かれた
井戸に祭られていたそれは
気高く
恐ろしく
そしてどこか悲しそうに
空を見つめていた
水の中に身も心も沈めると
静かな世界が広がる
一分と存在できない
透明な世界を
水底から見渡す
あぁ、顕れるようだ
洗われるよう・・・
すべてが解けて
溶けて
融けて
一つになってしまいそうになる
いつも心の中に
君が居る
堂々ととぐろを巻いて
小さな私を
優しく見つめて
頬を摺り寄せてくる
天に帰るわけでもなく
地に戻るわけでもなく
川を求めるわけでもなく
私の描く森の中で
私が創り上げた大樹の下に
身を寄せている
ひっそりと
龍よ、龍
お前にここは狭いだろう
竜よ、竜
お前にここは暗いだろう
けれどもお前は
共に居る
寂しくは、無いのかい?
私はいまだ
彼の声を聞いたことは無い
何かを伝えようと
口を動かすことはあるのだが
聞き取れないのだ
だが、彼が傍に居ることは
嫌ではない
むしろ・・・
心地よいのだ・・・
他の誰と居るときよりも
by幻想師キケロw
心の中には
必ず何かが住み着きます
それは、人によって異なるもの
判らなければ
じっと、自分自身と向き合い続けてみてください。