枝垂れ髪
戯れに笑う
水際の少女
夕暮れ時の黄金に
水濡れた
枝垂れ髪を染めて
どこか、淋しそうに
天を見上げた
大人びた風に
頬を火照らせて
わたしの手を握る姿が
愛おしい・・・
飛沫に隠す
涙と泣き声を
私は、知っている
天高くから
落ち行く滝に近づいて
何かから逃げ込むように
白糸の中へ消えていく
大人になっていく身体に
こころは
どこまで追いついているのだろう
あぁ、私は闇夜の闇でしかない
どこに居るのか
影ですら判るのに
私の存在はどこにも無い
白絹の素肌を銀に染め
唇を紅色に染めて
皮肉めいて静かに微笑む君の
肩をそっと引き寄せて
最後の温もりを伝えた・・・
冷え切った空気を
別れたくないと泣き裂いた
微かな願い
そのどれもを理解し
そのどれもを捨て去ることが出来るのは
思い出の中で
今も生き続ける
あの人が、居るから・・・
by幻想師キケロw