大好きな人へ | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

大好きな人へ
 
 
 
 
 
一人、二人
立ち去っていく教室で
孤独に空を見つめてた
嫌われ者が
かっこよく見えたことがあった
 
話しかけてみた
片言で
途切れ途切れ
会話になってなくて
なんだか苛苛した・・・
ついつい
そんなんだから・・・って言ってしまった
 
そうだろう?
不細工に笑う陰が
なんだかとても正直で
自分の存在を
何のために存在しているかを
悟っているように思えた・・・
 
 
誰もいない教室に
いつまでも動かずに
空を見上げる嫌われ者
何を考えているのか
どうして其処にいるのか
私には解らなかった
 
本当に誰もいない教室に
私も入ってみた
賑やかさを失った空間が
少し怖い
薄暗い空間が
少し淋しい
でも、窓の外を覗き込めば
オレンジ色から
紫色
そして黒へのグラディエーション
綺麗で、綺麗で
なんだかそう
溶けて消えてしまいそうになった
この世界に・・・
 
あるときを境に
嫌われ者は
居なくなった
教室にも
私の世界からも
そしてある日
先生が、細長い小瓶に
一本の花を添えて
一つの机の上に置いていた
それは他でもない
その人がいつも座っていた場所だった・・・
 
誰よりも最初に
居なくなったことを知った
誰よりも先に
居なくなることを知った
信じられなくて
眠ることが出来なかった
あの時の影が
一枚の写真のように
脳裏に焼きついて
この瞳を閉じれば
見えてしまうから・・・
あくる日
教室の中が重くなって
教師の声だけが響く世界が其処に在った
一冊のノートにかかれた
彼の文字を読んで聞かせた
 
「嫌われることは、辛いことだ。だが、時間がない僕には幸せなことだ。誰の目にも留まることなく、誰の記憶にも残らない。別れが、辛いと思わなくなるから・・・。」
 
「どうせ死ぬと解っているのに、判っているのに。初めて話しかけられた。嬉しいのやら、悲しいのやら、わからないもやもやしたものが、僕の心を満たしていく。彼女の質問に、どうしたらよいだろう・・・。あぁ、そっとしておいてくれたなら、こんなにも悩まずに済むのに・・・。」
 
「いよいよ、だ。今まで、清々しく眺めていた空も、あのときからもやもやして見つめていることが出来ない。だって、なんだか悲しくて泣けてくるから・・・。そういえば、言われたな。そんなんだから、友達が出来ないんだって・・・。友、達かぁ・・・。考えたことも無かったよ・・・。」
 
「力が、入らない。目もぼんやり。どうすることも出来ないらしい。病室って、居心地はいいのだけれど、落ち着かない。直ぐ傍に、君たちがいないから。あぁ、声、聞きたいな・・・。って、今更になって思ってしまう自分の弱さ。これが、死に際と言うものだろうか・・・。」
 
「もう、ダメ。皆、会いたいな・・・。」
 
「逝きたい。」
 
「生きたい。」
 
「死にたい?」
 
「死にたく無い。」
 
「ありがとう?」
 
「さようなら。」
 
 
そして、真っ白な部分を私たちに見せつけた
穴が空いていた
次のページにその答えが在った
みんなで撮った集合写真に
一人だけ
その部分だけ
ぽっかりと穴が空いていた
そして、ぐねぐねと曲がった文字で
バイバイって・・・
 
消えた教室に一人
普通の私が、空を眺めていた
その日は
さすがに賑やかではなかった
気がついちゃったんだよ
君が、居たってことに
どうでもよかったはずなのに
みんな
どうでもよくなくなったんだよ・・・
だって知ってたもの
あの写真を撮ったころの君は
誰よりも笑い
誰よりも
走っていたもの
思い出したの
 
残された一冊のノート
ひっそりと机の中にある
穴の空いた隣の隣のページには
クラスメイト全員から
お別れの一言が書かれていた
中心には
キラキラと笑う君の写真
君だけが切り抜かれた写真が
載っているんだ
ねぇ?
今、君が居る場所は
どんなところ?
私の見つめる
君が見た世界より
ずっと
ずっと
素敵なところ、なのかな?
私はね?
全然嬉しくないの
大好きな君への、この気持ちを
変てこなバックに入れたまま
片手に持ち続けているのだもの
あ~あ、こうなる位なら
眺めるだけじゃなく
もっと、もっと・・・
笑ってあげるべきだった
なぁ~・・・
 
一人、二人
立ち去っていく教室で
孤独に空を見つめてた
嫌われ者が
かっこよく見えたことがあった
でも今は
かしこまった綺麗な花が咲いているだけ
そして
傍らには
淋しそうに笑う
少女の姿が
きらり、きらりと
銀色に浮かんでいた
 
 
 
 
 
 
by幻想師キケロw
詩と短編小説みたいなものを掛け合わせて見ました。wwwwwwww