壁(不可侵領域)
世界の壁は、たやすく壊れるが
心の壁は、壊れることは無い
アナタと私
アナタと私である限り
其処に壁があり
背中を預けたくらいでも
唇を重ねたくらいでも
取り去ることすら叶わない
もしそれを
できるものが居たのなら
それは人ではないよ
生き物でもモノでもない
もちろん
書物に書かれる架空のものでもない
最初から
居ない存在だ
不可能と言う壁は、可能性と言う鍵があれば
崩れ去る
不完全と言う壁は、希望と言う積木が集まれば
それよりも高く乗り越えられる
だが
心の壁はどうだろう
君と僕
自分と他人
必ず其処に壁がある
もしも、違うと否定するものが居るのならば
それは単純に、双方の壁から
手を伸ばし
手を合わせたくらいにしかならない
壊しても
乗り越えたわけでもない
其処から後ろを
それ以上の世界を
見ていないのだから
その否定は不適切だ
もしそれを
見ることができる人が居るのなら
それはもう
人、ではないよ
名前を付く者でも、無機物でも
もちろん
神様でも悪魔でもない
全ての認知の外側にある
居ない存在だ
こころとは
誰が創り上げたのだろう
此処に存在する一人に一つずつ存在し
他者が開けることを許さない
不可侵領域
知っていることといえば
その宝箱の形だけ
姿だけ
それより内側の世界など
その個人それぞれにしか
解らない
それを伝えようと努力はしていても
伝えきることは
無い・・・
埋もれるか
曲げられるか
美化されるか
それは
見るものによって違うものだと
既に理解されている領域の理であり
それ以上の説明も必要ない
by幻想師キケロw