ピアノ
誰もいない
誰も見ることが無い
コンピューターと言う世界
真っ白なその画面に
黒い雫を
落とし始めた
ゆっくりと動き出す
しんしんと描き出す
一人だけの舞台で
誰も知らない音色を
僕は
弾いていた
愛おしい
嬉しい
たまに混ぜてしまう
涙と
怒りを
一本の糸を紡ぐように
編みこんで
黒い雫は
いつの間にか
一滴の波紋のように
広がり始める
それは
私が呼んだのではない
気が付けば
其処に
誰かが微笑んで
聞いてくれていた
ただ・・・
それだけのこと・・・
by幻想師キケロw