戯れ
野良の子猫
野良の眼差しは
茎間で折れた
ススキの原を
眺めるような気分になる
立ち止まる私を
まじまじと見上げ
鼻をひくつかせ
髭を前に突き出し
耳を忙しく揺らす
尾を腹内に納め、四肢を束ね
座り込む
かといって
怯えているわけでもなく
逃げ出すことは無い
一定の距離を保ち
戯れに鳴くばかり
そんな自分より小さなものへ
与えるものの無いこの利き腕が
自然と猫じゃらしを探し
掴み
千切っては
構えたこの子の前で
ふらふらとぱたぱたと
誘惑し始めるのだ・・・
飛び付くだろうか
それともそっぽを向くのだろうか
子猫よりも子供なこの遊び心
それをくすぐっているのは
いったいなんなのだろうか・・・
互いに伸ばす影を見て
クスリと笑った
by幻想師キケロw