ロケット | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

ロケット
 
 
 
 
誰しもが見つめた
輝かしい未来
大きな産声と
その軌跡のみを残し
自ら闇の中へ昇っていく
どこまでも
どこまでも
続いている
一本道を最初から
知ってるかのように
迷うことなく
ひたすらに真直ぐと
 
姿さえ見えずとも
人々の歓声と眼差しは
宙(そら)へ向けられている
その中を
ただ一人
背を向けて
帰路に着く
落ちこぼれた影に
気が付くものなどいない
当たり前だ
誰の目にも
私は映る事がないのだ
ゆっくりと消えていく
あの軌跡のように
私の夢も
潰えたのだから
 
あぁ、なぜ私の人生は上へ昇らない
坂道をひたすら
ひらすらに転げ落ちていく
止まることすら知らず
いつまでも
いつまでも
いつまでも
いつまでも
果てなどありはしないと
そう言われている様で
なにか虚しい悔しさが絡み付いてくる
幾ら拳を硬く握り締めようと
幾ら歯茎をきつく閉め固めようと
幾ら瞳を刃のように研ぎ澄ませようと
所詮、一人
一人でしかない
何もできない
何もできないんだ・・・
私は、ペンダントの中で微笑む
小さな光を見つめて
一粒の想いを溢した
 
あの蒼穹の果てで
あの子は
世界を見つめている
一つという時間で
いったいいくつもの国や自然を
眺めてきたことだろう
二度と形ある姿で
大地を踏むことはないというのに
未練をにじませた一つのレンズが
極限までに絞られて
生まれ育った
あの丘を映し出している
其処には
もう既に
次のロケットが希望を胸に
こちらを見ていた
終わりが近いと悟った
嫉妬・・・
後悔・・・
そのどれでもない
機械と言う感情が
その体をゆっくりと傾かせ
星という柔らかな胸の中へと落ちていく
紅く
紅く染まっている
そのこころは
恋にも似て
熱く、熱く、焦がれて
何もない大気へと
融けていった
君と同じ世界へと
旅立っていったのだ
人知れず
静かに
静かに・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
by幻想師キケロw