心象Ⅰ
吹き荒れる風の中に私はいる
私の両の目を守る一枚の硝子の先にあるものは
赤茶けた砂の渦
耳を覆う布の先で
唸り声を上げるそれは
振り払っても
振り払っても
逃げることもせず
怖気づくこともない
牙を見せつつ
こちらの動向を伺う猛獣のようだ
現実と言うのが
これ、と見せ付けられてしまえば
向かう先はどこなのだろう
行き着く先は
どうなっているのだろう
目標も定まらず
光すら曖昧で
感じるものといえば
人か
人なのか判らない
黒い影ばかり
生れ落ちて此の方
この嵐が止んだところなど
見たことが、無い
あぁ、一度でいいから
蜃気楼の幻一つ
遠くから眺めたいものだ・・・
あぁ、一度でいいから
優しい風に出逢ってみたいものだ・・・
by幻想師キケロw
心象というのはこの詩の題名ではありません。
では題名はなんなの?と、聞かれても
さぁ、ナンなのでしょうとと私は答えます。