この光の中はまるで水のように
謳う
月の調べ
春の初めの
動き出す命
小さな、小さな声に
耳を傾ける
大きな鼓動の中に潜む
柔らかな微笑が
雫となって
私の頬を滴り落ちる
それを風が拾い上げ
どこかへ運ぶ
届ける先が在るとでもいうのだろうか
いや、あるはずも無い
なぜなら、この想い
既にあなたの元へ
走り出して
もう、止まることは無いのだから
あぁ、この光の中はまるで水のように
心地よい
天に昇るあなたへ
手を差し伸べてみても
夢ばかりを追いかけて
雲の向こうへ走り去って行く
一人
影に包まれて
謳う私は・・・
滑稽なのだろう
溢れ出る涙
震える身体
あなたがいないというだけで
こんなにも世界が恐ろしい
あなたが居ないというだけで
こんなにも世界は淋しい
あぁ、どうか・・・
どうか夢を追いかけるのなら
ちっぽけな私も
連れて行ってほしい
あなたの背に寄りかかり
あなたの温もり
あなたの鼓動を
聞かせてほしい
それだけで私は
迷いも偽りも無く
明日を見据えることができる
さぁ、抱きしめて・・・
もう一度
あなたの腕の中へ
飛び込ませて・・・
あなたの心の中へ
謳う
太陽の叫び
あなたの影に
ひっそりと咲き誇り
染まり行く
今日の空を
安らかな風に包まれて
いつまでも
眺めている・・・
by幻想師キケロw