贈り物
僕よりも
ずっと短い時間の中を
生きた三毛は
最後に腕の中で、鳴いて逝った
本当に最後の二年しか、可愛がらなかった
それまでは
見るのも嫌で
触ることも嫌で
嫌いで嫌いで仕方がなかった
どうしてなのか
自分でもわからない
ただ、家族に可愛がられている姿が
羨ましかったんだろう
居なくなってから・・・
そう、解釈し
後悔した
いまでも時々夢をみる
その中で
僕は思いっきり笑っているんだ
思いの限り抱きしめ
夢と知りつつも
後悔しないように過ごす
目覚めればきっと
誰よりも優しいこころで
一日を歩いていることだろう
だって、こんなにも温かい
ふぅ、いい大人になったんだけど・・・
こればかりはしょうがない、よね?
大好き
大好き
この言葉が、自然と言える
自然が好き
思い出が好き
ひとも
世界も好きになる
でも・・・
やっぱりそこに影を落とすのは
生きていた頃に
気が付いてやるべきだった
という先にもたたないもの
あぁ、だから君がくれたのか
こんなにもあったかい煌きを
この世界から去っていく前に
僕の中へ届けてくれたんだろう?
三毛・・・
今は、小高い山で眠る猫よ
こんな素敵な贈り物に
僕は何を返してあげたらよいのだろう
僕は何を、返してあげたらよいのだろう・・・・
by幻想師キケロw