応(こた)えられない
君がどんなに
こころ清らかと謳っていても
僕にはそれが解らない
君の心を見たわけでも
覗いたわけでも
眺めたわけでも
触れたわけでもないから・・・
好意を寄せられて
笑える人が羨ましい
そう思って
眺めた空は
なぜか、とても悲しくて・・・
悔しいと
とめどなく涙を流した
沈み行くあの夕陽より
熱い想いを秘めて
別段、声を上げるわけでもなく
すすり泣くわけでもなく
はっきりと瞳はあの雲を見つめているのに
零れ落ちていくそれを
理解できずに
真っ白な服で何度も拭いさった
そんな時間ばかりを
無駄なものとして解釈し
大人になっていく
私は、何か大切なものを
忘れたような気がして
その道の途中で、振り向いた
けれども
いくら振り向こうが
其処に在るのは吹き抜ける乾いた風
何も・・・
無かった・・・・
絶望というのは
ナンなのだろう
もし
無気力になってしまうことだとしたら
私は、もう絶望の中にいる
愛という光を知ってから
私の中にある器はどこへでも手を伸ばし
求めてしまう
優しさ
喜び
楽しさ
その全て
戻りたくないという恐怖と共に
何かを壊しながら
進み続ける
間違っていようとも
頭を下げることを忘れ
誰かのせいにして
また、逃げ続ける
繰り返し
繰り返し
止まっても
再び進む
振り向くことが、出来ないから・・・
そして
たどり着いた孤島は
貴方だった・・・
君がどんなに
こころ清らかと謳っていても
僕にはそれが解らない
君の心を見たわけでも
覗いたわけでも
眺めたわけでも
触れたわけでもないから・・・
いくら甘い言葉を
浴びせようと
いくら魅力的な瞳で見つめようと
僕には
それが判らない
だから
はっきりと伝えよう
僕の気持ち
僕の考えを
僕は
君のこころに
応(こた)えられない・・・
と。
私は、何のために生きているのだろう
君は、君のために生きている
私は、何のために愛を知ったのだろう
君が、君自身であるために覚えたこと
私は、何のために貴方に出会ってしまったの?
それは、君が求めた先に
僕が、たまたま居ただけのこと
どうして?
わからない
どうしてよ・・・
わからない・・・
答えてよ
答えられない
だったら・・・
それは出来ない
どうして?
君が、見ているものが僕ではなく
僕以外のものだから・・・
僕は応えない
彼女の幻想をずたずたに引き裂いたこのときも
僕は応えない
彼女が大粒の涙を流しすがり付いても
なぜなら
僕自身が
彼女の全てを拒んでいる
だから・・・
僕は
背を向けて歩き出す
一時の夢の誤り
一時の幻の交差
痛々しい姿に、同情などする気もなく
僕は
彼女の見つめる先のどこかへ
消え去った・・・

※ヤフー画像夕焼け参照
by幻想師キケロw