私の背中は
大地が揺れる夢を見た
大地が沈む夢を見た
人々が暗闇に飲み込まれる中
私は仕事に明け暮れる
人々が暗闇に怯える中を
私は星が綺麗と笑っている
そんな姿を見た一人が
向かってこう告げた
【御前は異常だ】と
人々が不便と叫ぶ中
私にはそれが若干の普通であった
人々が不便だとうなだれる中
私にはそれが特に問題でもなかった
ただ
風呂に入れないのと
食べ物が少ないのには
溜め息をついた
こちこちと
針が動く音に耳を傾け
天井のさらに先を眺めた
長い行列の横を一人、平然と
通り過ぎていく
人々の目線は
なにかへんてこなものを見つめているように思える
だが・・・
私の見つめる空は
その不便以上の声が泳いでいることを
見せ付けている
いったい
この隔たりはどこから生まれてくるのだろう
そう思えば
私の背中は
後ろで騒ぐ人々を笑って眺めていた・・・
by幻想師キケロw