この手に・・・ | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

この手に・・・
 
 
 
 
 
両の手を天にかざし
私は思った
もし、この手に・・・
掴んだ物で人生が変わるとしたら
どうなるのだろう、とね
 
この手に刀を持ったなら
私はきっと
戦場の最前線を駆けているだろう
互いが互いを正義と信じてぶつかり合う中で
生きて帰ると約束した人のために
声を張り上げ
生き残ることを考えている
女々しいと馬鹿にされようが
罵られようが
それだけは譲らず
強さに変えて
私は、振りぬく
力尽きることなど
そのときになるまで
きっと理解できない
 
この手に鍬を持ったなら
私はきっと
広大な大地にそれを突き立て
鼻歌を歌いながら
日々、感謝していることだろう
畝の上に葉を広げる、命を眺め
虫と闘い
病気と知恵比べする
朝日が昇れば
手を合わせ
日が沈む頃にも手を合わせ
生きとし生けるもの全てへ感謝をこめて
食と言うものに在り付くのだ
 
この手に筆を持ったなら
私はきっと
友へ手紙を書き
愛する人へ
詩を贈り
大好きな者へ
物語をなぞるだろう
その筆がもし
色取り取りに溢れたのなら
私はきっと
愛おしい君の
何よりも変えがたい笑顔を
真っ白な紙に書き写すだろう
下手だろうと
上手だろうと
関係なく
ただ、一心の想いをこめて
君を見つめる
 
この手に・・・
この手にもし
もしもだ・・・
鉄砲を持たなければならなくなったとしたら
私はきっと
今までの思い出に感謝し
悲しげな顔の君を抱きしめながら
死を覚悟するだろう
生きて帰れるのなら帰りたい
でも・・・
戦争というものは
昔の刃だけとは異なり
歩き出す道が見えないのだ
誰しもが生き残りたいと祈る
場所だから
真っ白な世界を
ひたすらに歩き続けなければならない
飛び交う閃光の中を進まなければならない
引き伸ばされた時間の中を生き続けなければならない
誰のため?
それは多分
もう一度会うために
君の前へ立って
そして、並び歩くために・・・
 
手の中にある太陽を握り締め
ありとあらゆる自分というものを考えた
じゃあ、今の私は
何を持っているのだろう
ふふ、今は何もないさ
空っぽ
そう
この空のように
何もない
これから決めるところなんだ
そう思えば
この両手は・・・
無限に可能性を秘めて
授けられた希望という光に近いもの
でも、そんな広大な夢を見る前に
目の前の君の手を握るのが一番早いと思うよ・・・・
 
 
 
 
by幻想師キケロw