行き着いた先
時間とは
いかにして刻むのであろうか
身体に傷を付けるわけでもなく
徐々に
徐々に
病のごとく
蝕んでいく
しかしながら
それに気がついてはいても
我々は、それを否定することはない
当然のごとく受け入れて
旅立っていく
疑問に辿り着いても
最終的には諦めて
その一ページを閉じてしまうのだ
何故・・・
山ほどの目的を
来世に託していくのだろう
記憶も全て失った私は
最早私とは言えぬであろうに
だが人は、生まれ変わり
転生というものを信じてやまぬ
だが、遣り残したものとはなんなのだ
ただの後悔ではないのか
ああすればよかった
こうすればよかった
ただそれを、何も解らぬ来世という赤子へ
無責任に伸しかけることは
果たして
良い事と言えるのであろうか
私には、よいということができぬのだ・・・
だからこそ
この人生の終点に
行き着いた先を見渡せば
ただただ、灰色の原野しか見えぬ
どこに希望というものがあるのだろうか
どこに夢というものがあるのだろうか
どこに来世という未来が待っているのだろうか
何もないこの灰が降りしきる原っぱを
独り歩くしかないというのに・・・
by幻想師キケロw