幻想師
私の言葉は夢ばかりでございます
人は皆
うそつきと呼びますが
何も
その方々のために
夢幻を奏でているのではありません
私の言葉は
夢多き幼子のためにある道しるべ
その幻想郷へといざなう
道そのもののようなものであります
天を見つめれば
誰が兎がいるといいましょうか
木々を見れば
誰が妖精がいるといいましょうか
海を見れば
誰が人魚などいるといいましょうか
いいえ
現実に囚われた人は
誰一人として
言うことはないでしょう
だからこそ
私は
時に叫ぶのです
英雄が烈火の味方へ鼓舞するかのように雄雄しく
時に求めるのです
すこし大人色の紅を纏い、可憐に舞うかの花のように
時に囁くのです
延々と思える碧の大地に聳えるかのように
時に謳うのです
月明かりの女神のように優しく
天、駆ける太陽のように力強く
未来へと歩み始めた子供たちの
足元を照らす光となるために
私は
透通る嘘をつくのでございます
by雪幻のキケロw