ひまわり
夏の背中がずっと遠くに見え
稲穂もぐったりの様子
畑の脇さ植えた
粗野菜も、なんとなく寂しげ
しかしながら
高らかに歌う鳶(とんび)に
いまだ衰えぬ笑顔を向ける
金色のひまわりは
仲間が枯れ始めているなかでも
上を向いて
何かを囁いている・・・
私はまだまだ此処にいる
私はまだまだここに在る
天、高く逃げようと
私の歌は届いているだろう
蝉は亡く
鈴虫に変わっても
今を生きるこの身には
夏も秋も変りはしない
一粒一粒が
未来を見据えるその時まで
こぼれおちないように
へそを曲げてしまわないように
あの太陽とともに
あたたかさを伝えていこう
力強さを教えていこう
あの風とともに
優しさを伝えていこう
厳しさを教えていこう
時間というものが
終焉を告げるまで
ここにいて
ここで育む
澄んだ空気が
まるでガラスのように
固まったある日
そのひまわりは
力尽きた
泣いているかのように
一つ
一つ落ちていく未来
朝露に輝く未来
彼らのはしゃぎようを見れば
あの咲き誇る君の姿が
今、目の前に浮かび上がる
どうしてなかなか
思わず笑みが
私から溢れてしまうよ
私は、ひまわりでもないのだがな・・・
ひまわりのように上を見上げ笑ってしまったよ
by蒼流のキケロw