けもの | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

けもの
 
 
 
 
 
照らす道から逸れ
じっと獲物を待つ
誰も信じることもなく
誰も慕うこともなく
ただ孤独にて
牙を光らせ
唸り声を上げる
 
君は今、僕の前にいる
君は今、僕の前にいる
銀色の光を浴びながら
美しく輝き
その笑顔を僕に向ける
どうして?
 
 
絶望の謳声が
澄んだ夜空へ突き刺さる
失望の言の葉が
ちぎれた雨雲を大きく育てる
瞳の先の月を睨み
ひょうひょうと風に乗せた血の香り
映し出された影に染め上げた躰を晒し
グルグルと螺旋を描き
見下ろす君を心の下で見下す
 
君は今、僕の前に立つ
君は今、僕の前に立つ
銀色の風に守られながら
何処までも透き通った瞳を
僕に向ける
なぜ?
 
━━━━
臆病な子
恐ろしい子
なのにどうして
襲ってこないの
君がその気なら
私の血肉を喰らい
その肋骨の浮き出た腹を
満たすこともできように・・・
潤む瞳で投げ掛ける
助けてと
どこかの内の有り様からか
助けてと
鼻を鳴らすのは・・・
けものではなく
心優しき人そのものであろうに
━━━━
 
 
照らす道から逸れ
気もそれて
君の背に去っていく
すれ違う心を置いて
遠く、遠く走り出す
その美しさが
その優しさが
壊してしまうから
僕をより一層
けものに堕としてしまうから
どこか遠くに逃げなければ
どうでもよくなってしまう
今まで溜め込んだ憎しみも
今まで溜め込んだ怒りも悲しみも
全て、どうでもよくなってしまうから
なのにどうしてこうも
後悔ばかりが渦巻いて
振り返る
どうしようもない声ばかりが
虚空の彼方に吸い込まれ
月の果てへ消えていった
 
君は今、僕の心に映る
君は今、僕の魂に映る
気が付けば
諦めて
捨てたはずの人のぬくもりが
其処にある
甘えたいのだろうか
好いたのだろうか
どこまでも
信じてくれる君のことを
だからこうして
君の腕の中で
眠ってしまうのだろうか
あぁ、もう・・・
わからないや・・・
僕が人だろうが
獣だろうが
幻想だろうが
真実だろうが
この瞳さえ閉じていられるというのなら
もう・・・
どうでも、いいや・・・
 
━━━━
優しい子
素直な子
君の毛並みは黒ではないよ
こんなにも美しく
蒼く銀色に輝いている
だから
自分自身を殺さないで
いかに、けものを気取っても
悲しさが深くなっていくだけ
私は今もこれからも
ここにいるから
遠慮しないで泣いて欲しい
遠慮しないで鳴いて欲しい
君の気が済むまで
沢山
沢山
沢山・・・・
━━━━
 
 
 
 
 
by銀翼のキケロw