桜舞う季節
例えきれない喜びが
涙となって
舞い散るの
淡い恋心を乗せて
ひらひらと
ひらひらと
君が隣りにいないと
雨、風の音が
とても大きく聴こえる
一人が恐い
独りは淋しい
だから
あの日あの時を
思い出す
その楽しさが山彦のように
部屋中に反響して
私を包み込み、温める
幸せが、余計に独りを際立たせる
どうしよう
止まらなくなっちゃった
君が背を向けた
あの瞬間と同じように
朝になり
光を浴びて
君のいない街を散歩する
仕事をして
大好きな趣味をして
忘れようとするけれど
あの花を見れば
また元の場所に還ってしまう
桜舞う季節
そう、淡い夢を見た
悪戯好きの季節
春の風は、温かい
君の腕の中と違って
柔らかで
サラサラで
同じ包み込むものでも
違う心地よさ
でも、でも・・・
やっぱり一番だったよね?
君が、頭を撫でてくれて
君が、抱き寄せてくれて
そう、今・・・
舞い散る桜の下にいる・・・・
あの人のように
和かに笑っているんだ
わらって・・・
笑って・・・
居る・・・
言葉にできない嬉しさが
涙となって舞い落ちる
再び会えた感動が
もう一度呼んでくれた君の声が
押し寄せる熱い何かを呼び起こす
ヒラヒラと
ヒラヒラと
花びら一枚一枚
私の想いを乗せて
君の肩へ
君の頭へ
落ちていく
けれども
私の心はもう
満ち足りていて
駆け出していて
君の胸の中に飛び込んで
泣いている
会えないはずだったのに
約束の場所で
待っているんだもの
言葉なんて判らない
文句なんて浮かばない
周りなんて見えない
ただ、嬉しくて
嬉しくて
泣いているんだ
声なんて出るわけないじゃない
だって・・・
だって・・・
今は、桜舞う季節だもの
君という風にのって
静かに
笑顔で
泣かなきゃ、ね?
by詩神キケロ