影
昔より
外れものと呼ばれ
仲間にもなれず
人にもなれず
たった一人
野山を駆ける日々
太陽と寄り添い
自然と共に謳い
生命の水を浴びる
それでも
私の中の何かが
違うと叫び
戯れて楽しそうにする人々が
羨ましかった
だが、関わり方も
触れ合いかたも
この躰では、細かすぎて
繊細すぎて
難解すぎてわからない
知恵も、体格も大きくなればなるほどに
世界がとても狭く
耐え難い
諦めようともした・・・
でも、切ってしまおうにも切れない縁(エニシ)
その葛藤の中で
ようやく見つけ出した答え
私は、表に立つべきではなく
生きるもの全てにある
影と同じように
世界に寄り添うものになろう
そうだ、そうしよう
影になろう
影になれば、休む人は休むし
恐る人は恐るだろう
ただ、私からは何もせず
そっと其処に存在し
邪魔も、口出しも一切しない
人の背で、ゆっくりと動き
視界にも入らず
気付かれもしない
照らせれてもそこにはもういない
隠されても何処にいるかもわからない
でも近くにいて
横にいて
優しい人には、励ましと勇気を
恐る人には、障壁と尊厳を
口ずさむ
そんな、囁かな
でも
確かに其処にいる
影に成ってしまおう
辛いかもしれない
苦しいかもしれない
それでも
そこに自分があるのなら
自分自身でいられるのなら
影のまま一生を生き抜いて見せるさ
死ぬそのときまで・・・
by死神キケロw