告げられし者 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

告げられし者
 
 
 
ここは夢
森の中を私は歩いている
どこへでもなく
なんとなく歩き続ける
草木が揺れ動き
気の流れが水の中にいるように重い
すっと誰かが言った
いらっしゃいと・・・
私は、招き入れられたのだろうか
刹那に疑いを持つものの
所詮夢だと
気軽に深く深くへと進んでいった
 
木々の上には
うっすらとした
淡い光に覆われた人のようなものが居る
じっとこちらの様子を伺っているようだ
見たことのない自然
感じたことのない気配
知るはずもない怪奇達が
目の前に屯【たむろ】する
はからずも知れたこと
入らざる世界
私はそこに居て
身を隠すこともせず
恐ることもなく
ずん、ずんと進んでいるのだ
そして、一足進むごとに
空気が凛として静まり返るのが判る
また、一足進むごとに
気配が澄んでいくのが解る
体も軽くなり
暗いはずの森の中が
黄金の何かに溢れ出している
きっと何かがそこに居て
私を待っているのだ
そう思えば、恐怖など生まれるはずもない
さぁ、もうすぐだ
もうすぐだ・・・
 
一際大きな木が
周囲に讃えられるかのように聳え立つ
その、ずっと下から
黄金が流れてきている
ハーブを思わせうような優しい香り
果実を感じさせるかのような清々しい香り
華花を味合わせるかのような独特の香り
なんとも言えぬ良き風がそこにある
また、その元因も・・・
柔らかな微笑みを浮かべ
まるで全てを知っているかのような瞳を携えて
私に手招きをする
またそれが、私のどこかに眠っていたかのように
懐かしく呼び起こされていく
知っているようで知らないようで・・・
でも、彼がなにものであるかなど
一目瞭然なのだ
 
私は、叫ぶ
【名を呼ぶは君の声か】と
彼は答える
【如何にも・・・】
 
私は問う
【なぜ此処へ誘うか】と
彼は答える
【ただの気まぐれである】
 
私は指を刺す
【君は、そこまでしてここへ呼ぶとも思えぬ存在よ。意味あってのことと存ずるが如何に?】
彼は笑い頷いて答える
【察することは宜しい。感ずくことも鋭い。なるほどなるほど。皆皆容易に勧める事もうなずける。】
 
私は顔を歪め叫ぶ
【可笑しいか?私の言うことのどこが可笑しいか?】
彼は眼を丸くしてじっと見つめながら不敵な笑みを浮かべた
それからしばらく
何か・・・
得体のしれないものと話しているように思えた
 
 
私は未だ夢の中
摩訶不思議な森の中
どこかもしれず
入ることも普段ならかなわずであろう
世界の真ん中いて
対面している
その元因と
目と目を合せ
何かを想う
会話から幾時が過ぎたことだろう
漂う心地よき香りと空気
森の草木の歌声
小鳥たちは詩を読み
知られざる者は踊りだす
蛍火は舞い
祝福の鐘を高らかに鳴らした
花は鈴の音を可以だしフラフラと揺れ動くだけ
ただ、静寂のみが壁を創り
私と彼の間に寝そべっていた
あぁ・・・、なんとも言えぬ焦れったさがあるのはなぜだろうか
私のこころもまた
周囲の波に揺られ揺られ
気持ちを上下に波立たせていた
 
彼は突如立ち上がり
煌々と輝く翼と共に
私の前へ降り立った
そして私の額に人差し指を当てて
こう言った
【守りしもの、守りしもの。主より当てられし守りしもの。汝が道は暗きものなれど、汝が光は続く者を照らし、いついかなる時も守り抜くだろう】と
と思えば
私の意識は遠のいた
気が付けば
元の世界
あれは、一体何だったのか
首を傾げ一時ほど考えるが
訳も分からず
日の始まりを見上げ
部屋を出た・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
by夢閃のアナフィエル