聖地 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

聖地
 
 
 
気がついたらそこに居た
それまで何をしていたかも
どこにいたのかも
覚えてはいない
いつの間にか
ぽつんとそこに立っていた
真っ白な大地と
真っ青な空
そして
遠くに見える淡い鴬色の山々
風の音だけが耳をかすめ
静寂がドシンと目の前に座っている
少し肌寒さも覚えはしたけど
なんだかものすごく清々しくて
嬉しくて
天空で孤独に燃える太陽に
ありがとうと告げた
 
そこに続くのは僕の足跡のみ
点々といつまでも何処までも伸びていく
ただ・・・
すすめば進むほど
どす黒いシミが目立ち始め
真っ赤な泉
不快な緑色
ギラギラと痛い光を放つ色
ついには
白さえなくなり
空も森もどこかへ消え果てていた
なぜだろうと
始まりの思い出をなんども呼び起こしては
こんな筈はないと否定した
それでも
見開いた目に飛び込んでくるのは
醜い色々の世界
あぁ、これが大人になるということか・・・
進んでいくうちに
大きくなるうちに
逃げ道は塞がり
聖地は狭められていった
ついに僕は、諦め
そうやってと心に言い聞かせ
真っ黒な海へ飛び込んでいった
 
僕のいなくなった世界は
キャンバスに無意識に殴りつけた
色の山
だけど
よく見れば
本当の本当に
小さな白が
小さく蹲ってそこにいた
重なり合った色の影でひっそりと
小さく息をしていた
たった一人、怯えている始まりの白
夜が明け、どこからか差し込んできた光に
ゆっくりと手を伸ばした・・・
僕の笑顔が存在した
あの頃の大地を
大切に胸に抱えたまま
 
 
by銀翼のキケロ