女神の眼差し | 梟霊のブログ

梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

女神の眼差し
 
 
はらりほろりと
舞い散る雪と夕暮れの時
必死に生きたいと泣き続ける子猫
アナタは抱き上げて
微笑んだ
瞳の奥は死んでいるのに
その温かな空間がひっそりと包み込んでいる
私には不思議で幻想的な姿
に、見えた
 
必死に生きたいと見上げる子猫
抱き寄せたアナタの胸の奥で
ずっとゴロゴロと喉を鳴らしている
甘えている
なのに
アナタの眼差しは凍りつき固まったまま・・・
どうして?
そんなにも優しさにあふれた世界を創り出すのに
アナタは寂しそう
子猫には大きな人差し指で
こちょこちょと遊んであげているのに
どこか・・・
そう、どこか冷えきっている・・・
 
私には、見えているの
子猫の瞳を通して
ずっとずっと
優しく寂しそうな
アナタの笑顔が
どこか世界と切り離されているようで
どこか世界と違うものを見ているようで
子猫を見つめる姿をしていても
子猫を見つめてはいない
ずっと遠く
果てより遠く
何もない
どこかを見つめている
いつの間にか背伸びして
眠りこける子猫を静かにあやしながら
重そうにその腕を組む
見つめる眼差しはどこか母親のようで
父親のようで
神様のようにも見えた
 
だから・・・
 
私がそっと抱きしめた
きっと感じてはいないのでしょう
この軽い躰では
この見えない体では
アナタに私の想いも願いも温もりも
きっと
きっと
伝わってはいないでしょう
それでもいい
私がアナタを守り温める
 
あぁ、私が女神ではなく
人であったなら
もっと、もっと温めてあげれるのに・・・
そう、思っていると
小声でありがとうと呟いた
見えていないはずなのに
聞こえていないはずなのに
偽りのない
感謝が溢れて
私を抱きしめてくれた・・・
嬉しいと思えた
この躰になって初めて
嬉しいと思えた
だから、誓うの
たった一人のアナタへ
愛しているという心と
私自身の眼差しを
アナタにあげる
いつまでも
いつまでも・・・
 
【アナタが、子猫にしてあげたように―】
 
 
 
 
 
 
by高天のキケロw