双極の華 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

双極の華
 
 
終焉の色を携えて
君は沈んだ瞳で見上げてくる
とてもうらやましそうに
僕の顔を
鏡という扉のむこうから
じっと・・・見続けている
 
青いバラが敷き詰められた
どこぞと言わぬ庭園に
君と僕が対峙した
君は美しい笑顔を翳し
僕は、不安と恐怖を覚えた
楽しそうな声で話しかける
でも
その度に僕の背筋は
凍りつくような感覚に襲われた
僕の手を握り走り出す君の姿は
妖精のように愛らしい
けど・・・
僕の骨がキシキシと悲鳴を上げている
君の笑い声だけが
青い世界に響きわたり
君の物語だけが僕を締め付ける
あぁ、逃げ出したい
ここから
逃げることができるのならば
今すぐにでも
背を向けて走り出したい
ただ、僕はこの世界の出口を知らない・・・
だから
彼女の人形のようになるしかなかった・・・
 
僕は時を待つだけ
踏みつけられても
刈り取られても
再び芽吹く雑草のように
しぶとく
執念深く
飛び出す瞬間を
ひたすら待ち続けた
そして、その時が訪れたあの日
僕は、彼女の手を振り払い
光の中へ飛び込んだ
聞こえてきたのは
彼女の悲痛な叫び声だけだった・・・・
振り向くことはしなかった
 
僕は、現世に立つ
痛みも苦しみも其処には在り
きっかけさえあれば
すぐにでも消滅してしまう
命が儚く散ってしまう世界
それでもその一瞬が輝いていれば
僕に悔いはない
あの世界のように
何もない絶望を味わうよりは
何もない苦しみを感じ続けるよりは
 
終焉の色を携えて
君は沈んだ瞳で見上げてくる
とてもうらやましそうに
僕の顔を
鏡という扉のむこうから
じっと・・・見続けている
僕は、そんな君へ真っ白なバラの花束を見せてあげた
それは、彼女のもつ真っ青のバラと重なり
光と影のように見えた
それは、本当に離れ離れで近づくことができない
双極の華のように美しくも切ない
愛の物語のようだった・・・
 
 
byキケロw