黒兎は月に願う | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

黒兎は月に願う
 
 
 
暗闇に踞る兎よ
お前は何に怯えているのか・・・
 
漆黒に嘆く兎よ
お前は何を恐れているのか・・・
 
さぁ、私の腕の中においで
お前が踏み出せぬのなら
私がかわりに歩きだそう
お前が拒み続けるのなら
私がかわりに
この世界を訳して聞かせよう
お前が、いつかひとりぼっちになっても
上をむいて駆けて行けるように
おだやかに
ささやかに
たたまれた耳と共に
撫でてあげよう
聞こえているかい?
小さな子兎よ
見えているかい?
か弱き黒き兎よ・・・
 
 
君がいなくなる
僕は、それが嫌なんだ
 
君の笑顔が消えてしまう
僕は、それが嫌なんだ
 
君の腕の中で
君の子守唄・・・
トクントクンと
温かに語りかける声を聴きながら
僕は、泣き続ける
今ではない
きっとずっと先の別れが怖いから
必ず訪れる永遠の別れが怖いから
嫌だ・・・
一人ぼっちは嫌だ
君の声が
君のぬくもりが
全て幻となって忘れられてしまう
僕の中から消えてしまう
僕は、嫌だ・・・ずっと忘れずにいたい・・・
 
 
月夜・・・
私はトントンと子兎の頭を突いた
 
君が優しく僕を突いた
振り向いた空に
まん丸の綺麗なお月様
 
私は、問いかける
この世界が怖いかい?
 
君の笑顔が銀色に輝き
僕には眩しかった
 
私はあの月に願う
どうかこの子が幸せに生きていけますように
 
僕はあのお月様にお願いした
いつまでも一緒にいられますように・・・
 
 
子兎よ、気がついているかい?
黒かったお前の毛並みが
あの月と同じ色に輝いていることを
子兎よ、気がついているかい?
お前が見ているのは
もう・・・
ずっとずっと昔の私の姿だということを・・・
気がついているかい?
お前のその想いが愚かな事を
そして
その黒い欲望のために
私が囚われている事実に・・・
さぁ、自信をもって世界に飛び出しなさい
風を感じ
水を感じ
日の光を浴びて
月に見守られ
新たな希望を私に見せてちょうだい
いつまでも
私を・・・
悲しませないでおくれ?
 
僕は願い続ける
君と一緒に野を駆け抜けたい
君と一緒に木漏れ日を感じていたい
それがたとえ愚かだとしても
僕は、君のことが好きだから・・・
好きで、好きで、愛していたから・・・
だから
君が・・・
冷たくなったあの日に
僕は、祈った
一人、冷え切った泣き声を枯らして・・
真っ黒で長い長い影を後ろに伸ばしながら・・・