恒星
夕空に輝いた一番星
僕は、無邪気に指を指す
でも、隣の君は浮かない顔
ぽつりといった
あの星は、あまり好きじゃない
夕焼けの赤潮の中に
独りぼっちだから・・・
シンと沈む空気
凛と沈む心が
そこにあった
うっすらと開く
薄紅色の唇を震わせて
スラリと伸ばす涙
僕が近くにいても
君は、まだ孤独だった
思わず言った
独りぼっちじゃないよ
ほら、しっかりと見てご覧
僕と君が、あの星を見ている
ほら、しっかりと見渡してご覧
一つ、また一つ輝きが増している
いつの間にか
満点の星空なった
じっと静かに見上げる君
すまなさそうに、笑っていた
ひとりじゃない
ひとりじゃないんだ
あの星は、誰よりも早く
誰よりもずっと
輝いているから
一人に、見えるだけなんだよ?
でもね、その遮られた向こうには
それぞれに輝く仲間たちが居るんだ
前を見て
周囲【まわり】を見て
誰よりも
僕を見て?
さぁ、飛び立とう
それぞれの手をとって
お互いの手を握り締めて
仲間たちの温かさを感じて
進もうよ
君は、ひとりじゃない
ましてや、あの月でもない
夜空に散りばめられた星たちと同じ
自ら光を放つ恒星なんだ
さぁ、自信をもって未来を照らそう
自分の輝きで道を歩もう?
君は言う
だったらあなたも星?
僕は、月になるよ
内に秘めた想いを
君に照らされて
初めて輝きだす
そっと太陽の傍らに寄り添い
静かに見守る銀色の月になるよ
恥ずかしそうに笑った
恥ずかしそうに笑いあった
互いが太陽と月を譲り合った
恒星と呼ばれる星たちが
不思議そうに見ていると気づかずに・・・
僕は、ひとりじゃない
君も、ひとりじゃない
だって、この手を握り締めている限り
だって、この光を見つめている限り
僕たちは、みんなつながっているのだから・・・
どこかで必ず
つながっているのだから・・・