君という桜の花 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

君という桜の花
 
 
君を思えば思うほど
悲しい気持ちになるのなら
このココロなんて
いらない
 
君を好きになればなるほど
大嫌いになるのなら
恋なんて
いらない
 
春風吹き抜ける
都会の交差点
行き交う人々の目の前を
どこからか飛んできた
花びらが
舞い落ちていく
よどんだ空気に
似合わない
純粋な淡いピンク色は
どこか世俗から浮いているように
思えた
 
思わず拾い上げて
駆け足で渡りきる
どこか見渡しては
その花びらへ戻り
まるで
木になった気分で
見蕩れていた
 
手のひらから
再び風にのって
空へ帰る
ふわりふわりと
舞い上がって
澱んだ空気の向こうへ消えていく
最後まで見送っていると
くすくすと笑う声が聞こえた
 
 
耳元から音が泣き止んだ
人々や車は、たしかに動いているのに
君が、目の前に現れた瞬間から
何も聞こえない
そこに一輪の咲き誇る花があったから
息をすることも忘れた
君の声だけが聞こえてくる
僕は・・・
現実かなんども疑った
 
きっかけはこれで十分だった
いつの間にか、話が弾み
いつしか二人でいることが増えて
だんだん
それが当たり前になっていく
会えない時は
逆に怖い
静寂が押し迫ってくる
一人に慣れていたはずなのに
君が居なければ耐えられなくなっていた
共に笑い
共に泣いて
たまに喧嘩して
お互い照れながら仲直り
突然の別れが訪れるまで
その一瞬は永遠だった
 
最後の時、振り返る姿は
若干、光っているように思えた
いつもどおりの笑顔なのに
どこか遠くのように感じた
胸騒ぎも覚えた
だけど
気のせいだと
僕は、心の黒板に
大きく書かれた文字を
何気なく消していった
 
白い部屋に何も言わず
横たわる君
現実と夢が混じり合い
悲しみが津波となって押し寄せる
体がこわばって自由が利かない
涙があふれ君の顔が見えない
名前を呼びたいのに
声が出ない
ただ、君と過ごした一時の思い出のみ
鮮やかに脳裏に浮かべながら
うずくまるしかできない
何もできない
何もすることができない
現実だけが無残に広がっていく
心にも
目の前にも
僕は、もう・・・
生きられなくなるのだろうか・・・
 
君を思えば思うほど
悲しい気持ちになるのなら
このココロなんて
いらない
 
君を好きになればなるほど
大嫌いになるのなら
恋なんて
いらない
 
月明かりに一人
君の香りがかすかに残る部屋で
残像ばかりを見つめ
幻聴に耳を傾ける
そう、眠っては居ないのに夢の中
まだ、伝えなければならないことが
山ほどあったから
君の幻に話しているんだ
でも、こんな自分は大嫌いだ
大好きで、大好きで
大好きになりすぎて
失って、嫌いになって大嫌いになって
でも・・・
愛したままで・・・
中途半端な自分が・・・
大嫌いだった・・・
 
春・・・
出会ったきっかけの花が
咲いて
また、散り始めた
君の思い出は
その花に合わせるかのように
押し寄せて
引き返していく
その花と同じ名前だからなのだろうか
意地悪過ぎだよ・・・
桜・・・
そこにいるのかな・・・
ダメだよ・・・
そよ風のように
すまなさそうに笑うのは
あの時のように
眩しい笑顔を見せてよ
サクラ・・・
僕は、花を見上げながら
君へ語りかけた・・