どこかで・・・
どこかで聴いた
不思議な音色が
僕の足を止めた
懐かしいようで
新しいようで
眼を閉じて聞き入ってしまう
どこだろう・・・
この人ごみの中
聳え立つビルの中
確実に届いてくる
この音色
見渡して
見渡して
見渡して・・・
でも・・・
見つからなくて・・・
落ち込んだ・・・
心どこかで引っかかる
もどかしい
この思い
感情・・・
何か忘れていたものが
僕の扉をたたいている
ナンだっけ・・・
必死で何かを探す
子供のように
僕は、心の奥にまで手を伸ばした
そこにあるはずの何かに・・・
どこかで聴いた
澄んだ音色
僕に、抵抗もなく染み込んでくる
苔についた雫のように
キラキラと輝き
朝露のように
ひんやりとして
気持ちいい
どちらも澄み渡った水の結晶
どちらも、僕が子供の頃には
見ることができたもの
一瞬
何かが通り過ぎて
僕は、振り向いた
そう・・・
そうだ・・・
この音色は
僕が・・・
いや、僕らが子供だった頃
大空に描いてやまなかった
夢のカケラの音だ
どこまでも殴り書きで
どこまでも純粋で、まっすぐで
それでいて真剣に悩んだ
僕らの夢のカケラ達だ
彼らが今、
希望を失いかけた僕らのために
僕らの直ぐ近くで
演奏してくれていたんだ・・・・
そうか
そうだった・・・
僕は、この空を、素直に空としてみることが
できていたんだった
いままで俯いていた、だけ、だったんだ
ココロに響いてくる音色を
僕は胸元で、ぎゅっと握り締めた
もう一度、あの頃の夢を
どこまでも追いかけるために・・・
そして
いつまでも
この音色を響かせるために・・・