白銀の翼~人~翼の黒漆
【白銀の翼~人】
どこからか舞い降りた
小さな白い羽
空を見上げても
持ち主がいるわけでもなく
ふわり、ふわりと
落ちてくる
不思議そうに
見つめる僕は
いったいどうしてしまったんだろう
なにかに期待をよせて
振り向いた
誰も知らない女の子が
僕を見ている
その姿は
春の風に揺られ
羽が生えた天使のようだった
高まる鼓動
詰まる息
サクラに混ざったその美しさは
新しい気持ちを
まだまだ、子供の僕にくれた
それは僕らの言葉で
【恋】
というのだろう
僕は、何も知らない
どれだけそれが苦しいものなのか
どれだけそれが険しいものなのか
僕は、何も書いていない白紙そのもの
本当は知らなければならない
色を塗らなければならない
けれど、何も知らない僕は
そこに
君を焼き付けてしまった
君の姿に
白銀の翼をつけて・・・
そして、そこから
僕の物語が始まった・・・