君は・・・・【フクロウ~こころを失わなかった悪魔~のうた】 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

君は・・・・
                    
一人の青年が
暗闇のどこかで
歌いだした・・・・
【ここは常闇への入り口】
【死者のみが通る道】
【生きとし生けるものよ】
【汝らの光は】
【届きはしても】
【入ってはならぬ】
【我は、それを告げに来た】
【悪魔】
【罪深き悪魔】
【さぁ、恐れよ人の子よ】
【神々の手を離すことなかれ】
 
僕は、一人で居なければならない
この暗闇を見届けるために
誰かが、闇に飲み込まれないように
それが、僕が犯した罪への代償
それが、過ちを犯した僕自身への罰・・・
彼の思いが込められた
悲しくも深くゆれる謳声は
人々を驚かせる
人々を恐れさせる
そして、彼自身の孤独を
一層深くさせる
それは、彼からの慈悲そのもの
日差しの下では
決して飛ぼうとはしない
彼は
木陰から
子供たちを笑顔で見守る
 
一人の少女が
フクロウに気がついた
不思議そうに
不思議そうに
見つめる
じりじりと近寄ってくる
彼は驚いた
彼は慌ててこっちに来てはいけないと
警告する
それでも少女は止まることはなく
彼の目の前まで歩んできた
おもむろに手を彼へ差し伸べた
戸惑いを隠せない彼
どうしたの?こないの?
そう問いかける少女
 
彼は・・・、おそるおそる近づいた
 
そのときだった
少女は彼を抱き上げ
木陰から光の下へ
走り出した
少女とともに光の中へ飛び込んだ彼
腕の中も
光の中も
彼には忘れかけていた温もり
【温かかった・・・・】
 
あぁ・・・
あぁ・・・なんて安らぐ
なんと温かい世界なのだろう
君は、僕を・・・
こんなにも温かな場所へ
どうして、どうして・・・
 
言葉にできない思いは
涙へと変わり
少女の腕の中に落ちていった・・・
 
一人の青年が
どこかの光の中で
歌いだした・・・
【安らぐ世界へ】
【ありがとう】
【温かな世界へ】
【ありがとう】
【汚れを知らぬ君は】
【その白さゆえに私の穢れに染まることなく】
【光の下へいざなう】
【あぁ、なんと美しく温かいものなのだろう】
【あぁ、なんと懐かしきものなのだろう】
【神よ、このひとときをくれたことに感謝します】
【恐れを知らぬ少女よ】
【このひとときを、私の元へ届けてくれて】
【ありがとう】
【君は、間違いなく私にとっての天使になった】
【ありがとう、ありがとう・・・・】
 
彼の瞳から流れ出す涙
それは、どこまでも
どこまでも透通っていた・・・