聖女
光の中で
懺悔する乙女
荘厳な佇まいの協会で
導きの鐘に誘われ
十字架の下
静寂を纏
小言で祈り・・・
貴女はいったいどんな
過ちを犯したというのでしょう
そんなに
深刻そうな気を背負い
貴女はどんな
後悔をしていたのでしょう
神に背を向けた私の問いかけに
乙女は立ち上がり
振り返って
微笑むばかり
光に包まれながら・・・・
私は、かのものに指を刺し
あれは貴女を許すのか!
乙女は、はいと優しく頷く
では、懺悔するほどの罪とは何だ!?
私は、憎悪を投げかける
乙女は少し困った顔をしながら
何もできなかったことが罪なのですよ?
と私の闇を祓った
沈黙が間に居座り
乙女は私を
ただただ、不思議そうに見つめるだけ・・・
私には、貴女が眩しい
だからこそ、私の闇が強くなる
聖女よ、貴女が光り輝くのは
貴女に影があるように
辺りが暗闇だからなのです
乙女は、頷いて
闇もまた、人々に安寧をもたらしています
静かで、安らぐ夢を
眩しいだけでは、人々は眠ることを許されません
闇もまた、私と共にあるのです
貴方は、どうして私を穢そうとしているのに
そんなにも悲しんでおられるのでしょう
それは、貴方は闇に染まっているのではなく
こちらの側から闇を見ているのです
貴方は立派な信仰者ですよ?
それは、温かくも残酷な断罪の言葉であった
まるで全てを見ていたかのような
まるで全てを知っていたかのような
迷いのない
言葉
聖女とは、何者なのだろうか
希望なのだろうか
それとも
同じ・・・人・・・なのだろうか・・・