僕のなくしたもの:~【時間】~ | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
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静かに、生暖かく見守ってください

僕のなくしたもの:~【時間】~
 
風だけがそこにはあった
笑い声が横切り
ナミダだけが
レクイエムと共に
大地へ落ちていった
 
失った
何もかも
壊れてしまった
残されたのは
その日が刻まれた
石碑だけ
誰が手向けたかわからない
うつむく花たちが横たわり
立った一本の線香の残りカスが
隅で渦巻いていた
眼を閉じれば
あの時の悲鳴が
眼を閉じれば
あの時の怒号が
眼を閉じれば
あの時の絶望が
無残に広がって
何も無いこの大地に
何も無い、この大地に
影を伸ばした
何もできずひたすらに
逃げることしかできなかった
あの時間に戻されてしまう
いつからか
眠ることが怖くなった
 
年老いた
再びそれが来たのなら
もう・・・
逃げる必要はないだろう・・・
この石碑と共に
大地へ帰る
素直にそれだけ
この月日はどれだけのものだったのだろうか
虚しい時間の経過
生きることだけに囚われ
生きることが目標になった
遊ぶことも
愛することも
喧嘩することもなく
必死に生きた
私は、いったい何処で間違えたのだろう
今はそればかり考える
だがそれも、まもなく終るだろうさ
一人・・・
また一人と
旅立ち
記憶がうすれてゆく
あの爪あとですら
草木に覆われてしまった
この通り、何事も無かったかのように
私も、ここに存在しないモノとして
刻まれることだろう
あぁ・・・
静かだ、なんて静かなんだ
この世界は・・・
あの悲劇ですら美化してしまうのだろうか・・・
 
何処からか流れてくる
悲しみの詩は
私を少年に引きずり込む
風はそれをただ無言で
横切り
そっぽをむいて
何処かへ去っていく
気違いでも見ているかのような
そんな眼をしながら
何処かへ去ってゆく
そうではない
そうではないのだ
風よ
今のお前は
あの時の風ではないのだ
炎と黒煙を纏った風ではないのだ
覚えておきなさい
お前は、弱いものを容赦なく奪った
大地と共に、大海と共に
容赦なく奪っていたのだ
どれだけ伸ばしても
届かないところへ
連れて行ってしまったんだよ?
シラナイ
風はそう答えて
蒼穹のかなたへ
私は、微かに微笑んだ
 
私が・・・
いや、僕が失ったもの
それは時間
あのときから
壊れたままで
進まない
光の下で遊ぶ光景が
今でもモノクロで
心の隅に飾ってある
父も母も兄妹も笑顔
それが最後の思い出だった
 
さて・・・
この石碑に
次は誰が来るだろうか
もしかしたら
誰も来ないかもしれない
でも
これがある限り
歴史は伝わるだろう・・・
いつまでも
伝わり続けるだろう
 
後書き:FFACの約束の地を聴きながら読むと・・・ものすごく暗くなるので
止めたほうがいい・・・ww。まぁ・・・、この長い詩を最後まで読めるつわものがいたらだけどな。