夢水 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

夢水
 
柔らかな水の音で
僕は目覚める
まばゆい世界から
温かな手が差し伸べられていた
誰かもワカラナイ
でも
僕はその手を握り締めた
 
本当に目覚めると
其処には灰色の世界
つまらない時間だけが横切る
暗闇の世界
助けを叫びたくても
うつむいて
助けを呼びたくても
うつむいて
眼を背け続けた
僕が知らないうちに
僕は光が通らない程に
汚れていた
それは
この世界では
生きるうえで必要なことだった
僕は必要な痛みから逃げていた
 
強くなりたい・・・
強くなりたい・・・
カタチだけじゃなく
姿だけじゃなく
強くなりたい
夢の中の君のように
それは
強がりの弱虫だった僕の
せめてもの
わがままだった・・・
 
嘘という鎧を纏い
演技という
仮面をかぶる
僕はいつから
ピエロになったのだろう
裏切りという剣を片手に
法律という盾を片手に
僕はいつから
英雄になったのだろう
救えるのに、しない
助け合えるのに、しない
うわべだけで
なにもしない
仮面の下で奥歯がキシむ
それは解っている
解っている
でも
僕は君を切りつけた
君の拳を盾でしのいだ
君を泣かせて僕は笑った
その下では泣いていたのに・・・
 
強くなりたい・・・
強くありたい・・・
僕を壊そうとしてくれた
君のように
僕は強くなりたい
その拳のように
まっすぐに光を
見続けたい
それが勇者のような
臆病者が願った
最後の希望だった・・・
 
僕はなくした
大切な何かを
無くした
探しても探しても
見つからず
僕は泣いた
泣いて泣いて
ナミダが枯れ果てても
泣いていた
純粋な白になるまで
泣き続けた
それでも
失ったものは戻らない
僕は・・・
僕は・・・
ボクハ・・・
 
清らかな水の中で
僕は目覚めた
柔らかな光に包まれ
何処までも澄んでいた
キラキラと聞こえる
水の音は
僕の心まで染み込み
さらさらと届くぬくもりは
僕を包み込む
ぼやけた視界に
差し伸べられた手は
誰のものかワカラナイ
でも
僕は、泣いてもバレナイ
夢の水の中で静かに笑って
その手をしっかりと握った
もう
なくさないように
しっかりと握った