わたしに
いきるいみはあるのだろうか・・・
わたしに
しぬいみは、あるのだろうか・・・
わたしが
わらい
かなしみ
いかり
いとおしむ
そのひとつひとつの感情に
いみはあるのだろうか・・・
とうめいで
あいまいで
ながされるままに
わたしはここにいて
ひとりかってに
じんせいのみなそこにしずむ
あがいても
もがいても
みなもはみえない
つきあかりはゆれ
朝日も夕日も
そこにある
でも
そのあいだが
とてもあつくて
はっきりとみあげることができない
あぁ・・・
また力尽きて
おりていく・・・
わたしが
ここにいるいみはあるのだろうか・・・
わたしが
すすむいみはあるのだろうか・・・
わたしが
はしり
めざし
おいかける
そこにあるあせりに
いみがあるのだろうか・・・
澄んだまま
いろもなく
伝うこともない
漂うばかりで
抗わず
わたしはどこへゆく
もまれる不快感も
こすれる期待感も
ただただ体を切り崩し
みずとわたしのきょうかいせんを
あいまいにする
あぁ・・・
そこにいるのに
わたしは
いるのに
だれもみない
すくわれない
だから、だいのじであきらめるのだ
ちからづよさも
ようえんさ
きらびやかさも
すべてぬぎすてて
なみというなみのなかを
わたしは
むになってそんざいする・・・
それとも
くずれおちてしまうこのからだにめげず
あなたのてのひらという
あらいあみめで
たべられもしないわたしを
すくって
くれるの?
by梟霊