「関西花火旅・滋賀編」について(一紀行) | 讃岐学の歩いてきた道のり

「関西花火旅・滋賀編」について(一紀行)

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【1】出発前の走行距離が「10138」と確認したのは、カブで日帰りにゃツラい距離の正確な数字が欲しかったから。本日の最も遠い目的地は、7/22に大阪市役所で受講したワークショップ「ワンダーJAPAN」の1コーナー「関口編集長のキングオブワンダー」で第三位に選ばれた「佐和山遊園」。


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【2】最初の目的地「びわ湖タワー イーゴス108」と「佐和山遊園」は、ワンダーJAPAN「日本の不思議な異空間500」に掲載されている安心保証付き。最後は20時15分開始の「石山寺付近の瀬田川から打ち上がる花火」の豪華三点セット!点は大きく把握・線は気分作戦のもと、12時に出発!


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【3】京都市に入る一号線の温度表示は33度を示していて、東寺の辺りから堀川通りを北に進めば、どんどん通り過ぎていく頭上の看板には有名な京都のお寺や神社の名が連なっていて、最低一度は訪れた場所ばかりだから、文字を目にする度、当時の断片的な記憶が降臨してくることはしょっちゅうだった。


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【4】すっかりリニューアルされて、当時の面影はほとんど見当たらない母校まで到着。ここに来ると決まって、懐かしいようなそうでもないような複雑な感情になる‥。その後、久しぶり出番がやってきた「ツーリングマップル関西2009」に救助を求めつつ、367号線の大津・大原方面になんとか合流w


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【5】さっそく電光掲示板には「3月10日は京都マラソン・当日はマイカー自粛」と壊れていて、更に進んでいくと、「琵琶湖大橋17㎞・途中トンネル7㎞」と看板にあって、割と遠くまで来た感覚は増していく中、峠越えの登り坂を進んだ頂に県境があった!


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【6】ここは三年前の夏の日に、サークルの同回3人が通り過ぎた道でもある。黄のMTBと青のロードレーサーと赤のピスト。体力もだけど、スペックの違いは明らかで、完全に後れを取っていて、京都と滋賀の県境で、友だちを待たせたっけ‥。必死にこぐ姿を写真に撮られた記憶は今も深く刻まれている。


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【7】当時の心地よさを思い出しながら、カブで下っていくと、町が開けてきて、ブックオフにイズミヤ、そして第一ポイント「イーゴス108」が視界に入った。早速、間近で見るため、ヤマダ電機横の駐車場に入って、ギリギリまで近づいてから見上げてみた。


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【8】近視に乱視の俺の視力を矯正している眼鏡越しでは、傾いているようにしか見えなかった‥。高さ108㍍と92年の完成当時は世界最大級の観覧車で、イーゴスの由来は「すご~い」の逆さ読みwと、ワンダーさんから情報で補強!どこかで耳にした「止まると倒れる説」は、都市伝説だと証明された。


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【9】震度6以上の地震が発生した場合、通行規制される琵琶湖大橋を西から東へ渡るため、係員に通行料の銅メダル2枚を手渡しで払い、領収書をポケットに乱暴にしまう。別入口で10円を鉄の箱に納めるだけの京奈和と違い、車と同じゲートだから圧力が‥w


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【10】第三位の第二ポイントは北東にあるから、適度に東、あとはひたすら田園を北上するも、北海道と勘違いできるような景色の変わらなさに少し焦り始め、彦根へ続く2号線に合流し道なりに進む。放送前で知らずに通り過ぎたカンブリア宮殿に出演した「たねや」本店のある近江八幡のコンビニで休憩。


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【11】書類で落とされた滋賀銀行の説明会でも聞いた「三方良し」を思い出すも、ケツは良くない状態だった。汗と振動で擦れるから汗もみたいなのが‥。キビシイ。15時半に到着した安土城跡に寄り道スル余裕もなくスルー。そして16時に彦根周辺に到着。


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【12】彦根城もスルー。ワンダーJAPANとマップルとGPSを頼りに、進んで止まって確認しての果てに、出発から4時間半経過した16時半、とうとう佐和山遊園へ到着。この時の感動を言い表す言葉はもう‥。あえて言うなら‥俺は生きる伝説になったw


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【13】2009年秋の取材時には一般公開中の個人が道楽で作ったお城と、ワンダーさん情報を事前に入手していて、2012年夏の現在、閉鎖されてやしないかと抱えていた一抹の不安は見事に解消!300円入れても、回る気配のない回転扉の横からお邪魔。


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【14】石碑のことばを読んで合掌し、トイレの花子さんか嘆きのマートル辺りがいそうなお手洗いを横目に、金色の女性像と女性画が説明もなく並び、竹ぼうきと空き缶から人の出入りを窺える長方形の空間の美術館の後は、絵巻なき天守閣へと続く坂道を上る。


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【15】入口を覗けば、学園祭の出し物が終わって破壊の限りをし尽くした後みたくパネルや木材が散在。断熱材などないため、室内は自然の蒸し風呂状態。薄暗い空間だけど瓦と瓦の隙間から光が漏れていて、雨漏れし放題。それでも、倒壊しない力強さがある。


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【16】折れた枝や成長しっぱなしの蔦が生い茂るコンクリートジャングルな通路を進むと、傾斜角のある地面に到着。目の前の金ピカな瑞岳寺は光の反射でひたすら眩しく、階段下にはワンダーさんも採用したフジ医療器のマッサージ機で癒され中な仏像が集結!


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【17】土足厳禁な美術館に入ると、グレーのスリッパが用意されていて、入り口は宿のロビーみたいに受話器と照明とエアコンのリモコンとひょうたんがあって、裏側はビンに詰められた米やしょうゆなどがあった。一部天井が崩落する中、一通り絵を見て退出。


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【18】門をくぐると、それが山門で入り口とあって、初回なのにお遍路の逆うちみたいに装ってしまったw「本施設は総て建立者の寄付によるものである」と一文だけ刻まれた石碑は渋い!遊園別館もあって入ると工事中で未完成w‥ここに来る意義は多々ある。


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【19】着替えて休憩し、再びエンジンをかけた時刻は17時半。残り3時間を切る中、ゆるキャラブームの火付け役ひこにゃんを一目見たくて、二つ目の城の入り口へ。広大な面積の堀に囲まれていて少し手間取るも、自転車タクシーの後ろの席に座る奴を発見w


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【20】石山寺は琵琶湖最南端に位置するため、遠回りになるけれど琵琶湖沿いの道を選んでひたすら南下していく。沈みゆく夕日を眺めて、内陸に入って見えなくなって、また見えての繰り返し。完全な闇が訪れると、飛んでカブに入る夏の虫と、ひどい区間だと雨と何ら変わらない虫シャワーの洗礼を受けた。


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【21】最悪な気分を払拭するために近江大橋を渡ることにした結果、20円で琵琶湖上からの夜景を楽しめて、気分は容易く反転したw20時を回った辺りで、本日分と気が早い17日の船幸祭の看板も見えてきて、流れに沿って、5分前にやや外れで会場入り。


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【22】無意識的なタイムマネジメント能力に長けている喜び(ただの運の良さかw)を覚える間もなく、すぐ打ち上がった花火に見入った。距離が近く出火元も見えて、角度や速度なども楽しめた。終わる頃には3000本の福ろうそくと灯篭はほぼ消えていた。


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【ラスト】帰り道は、三条と一号線は後者・外環と一号線は前者を選び、醍醐寺と勧修寺の看板・山科駅を過ぎ、温を「ぬくみず」と読み間違えそうになってw、宇治と大阪奈良で後者を選び、閉店間際のブックオフに駆け込むも収穫はなし。‥カバーをかける前にメーターを確認すれば「10366」だった。