朝、奥さんお手製の食パンをトーストターで焼いていました。
 ちなみにうちの奥さん(院長)はパン教室に通っていて、自宅でしばしばパンをつくります。食パンを一例にとると、カクカクシカジカ角がとんがった直方体パン、トップがぼわ~んともりもりしたようなパン、なでやかな流線型になったパンなど独創性にすぐれた比類無きパンです。今はそんなことどうでもよかった。

 さて、続き、「昨日食べた食パン、薄かったからお昼すごくおなかすいたわ」と奥さんのたまう。焼こうとした食パンは二枚。私と奥さんの分。その二枚の食パンは、厚みが大きく違っていて、分厚いのと薄いの。う~ん、この発言は、「私はぶ厚い方がを食べるよ」という、若き青年主張であると解釈しました。それでお皿に、自分のは薄いの、奥さんにぶ厚いものを置くと、「なんであなた薄い方取るのよ」と、奥さんはパンを入れ替える。どうも体重差が広がることを懸念しているようだ。さっきは、パンが薄かったことに、文句言ってたのに、ブツブツ。
 まあいいや、僕は厚いパンを3/4程まで食べて、洗濯が修了したのでパンを残して洗濯物を干しにいって戻ってくると、食べようと思っていたパンがない。「へっ、僕のパンは!??」「あ~食べるんやったの、私たべてもうたわ。私に、って残して置いていってくれたんかと思って」「、、、、、、」
絶句。 理不尽なものを感じた瞬間でした。

取り入れた洗濯物を畳んでいたら、ねじれた子供のTシャツを発見。う~ん、これは以前から気になったいたヤツだ。だもんで、干すときにねじれないように、まっすぐに修正しながら干すように努力していたヤツだ。だのに、コイツ、まだ矯正されとらん。もう、懲役延長モンだな。

 どれどれ、まっすぐにしてやろう。ちょいちょい、と引っ張ってねじれをとろうとすると、Tシャツが左右対称にならんじゃないか。イケテナイ。左右対称にすると、フン、ねじるじゃないか。

 いつもならさっさと畳んで子供のタンスに入れちょるのだが、今日は虫の居所もねじれちょる。意地になって直したくなった。もっと素直にまっすぐにならないと、君世間でやていけないよ。諭してもダメか。よし、決断。君を電気的更正装置処置とする。


 今なら間に合うよ。しばし沈黙、静かな時間。待っていても自ら更正する気配無し(あたりまえか)。そう、アイロンを持ってきて、待つこと数分。アイロン、アイロンあったまったら、ホットケーキじゃないって。すっまへん。まず霧吹き、そしてTシャツの脇を左右ともまっすぐにアイロンがけしてみる。うん。なかなかいい感じ。それで次はしわがよらないように、前背の両面にアイロンをかけて、このTシャツのゆがんだ根性をたたきのめしてやるのだ。くそっ、だめだ。アイロン台を床に置いて、左右の足でTシャツ左右下の角を押さえる、動くなよ、そしてアイロンを中央下から、左手はしわにならないよう巧みにサポート。

 おっ、矯正されつつあるぞ、だがやはりちょい無理がある。と悪戦苦闘の中、ひょいと現れた家人曰く「アイロン持ち出して何してんの~?」「ねじれが気になるから、直そうと苦労してるんや」とうちの家人はケラケラケラと笑い飛ばす。

 私はばからしくなって、残った洗濯物を畳んでねじれたTシャツと合わせて子供のタンスにしまい込んだのでした。

 笑い飛ばした家人はというと、今日はコーラスの帰り夜遊びしてくると、子育て一段落してはじけることしきり、さっさと出かけていったのでした。