幻の「がんばりの像」

　一宮市立萩原小学校（一宮市萩原町萩原）校庭の芝生の中に、同校出身の歌手舟木一夫さんが、昭和３９年（1964）に寄贈した「がんばりの像」があったことを、真清田神社楼門翼廊（一宮市真清田1）で開催中の、「芸能生活60周年記念舟木一夫さん展」の展示で知った。

　設計・制作は東京武蔵野大学の学生で、高さが３ｍのコンクリート製、当時の一宮市長伊藤一氏が「がんばりの像」と命名された彫塑である。

　新校舎竣工に合わせ、ＰＴＡなどが、庭園・遊戯センターなどを整備し、昭和３９年（1964）１１月３日に記念式が行われた。「がんばりの像」はみどりの芝生の中に、ダイナミックな美しさを見せていた。

　しかし、後年、理由はわからないが取り壊されて、幻の「がんばりの像」になってしまったという。（岳紫のブログ3597）

「芸能生活60周年記念舟木一夫さん展」から