稲田の地割れ

酷暑が続くので、買い物ついでに近くの田舎道を歩いたときのことである。稲の穂は未だであるが立派に成育している。その途中、田に地割れの大きいのが目についた。土用干しの跡であろう。

土用干しは、「過剰となる分結。無効分けつを抑え、土壌中に酸素を供給し、微生物の死骸を肥料分にする効果があり、柔らかさを増してゆく土壌を固めて、稲が倒れることを防ぐ。乾かして地割れを起こし、土壌に好気的な環境をつくって、腐敗方向の発酵を止めてメタンガスの発生を防ぐ。また、地割れを起こすことで、根の切断をする、この刺激で根が地表型から、地中型に変わる」などの効果があるという。

他の田では用水から水を入れていた。地割れの田も水分を含んでいる感じであったから、どこかの場所で水を入れているのであろう。