白絣カレンダー&俳句誌「白絣」2020年
白絣カレンダー2020の表紙は久保武先生が阿豆良神社(一宮市あずら)で詠まれた句が3句入れた装丁である。
神送る火焔の裏に氏子立つ
天に炎が漲り女神旅立てり
神送る火の追ひ焚のなかりけり 武
カレンダー1月の冒頭句は
人声がして蝋梅の香がみだれ 武
俳句誌「白絣」の表紙が、久保先生の抽象作品に一新された。
1月号主宰冒頭句35句は「葛湯掻く」で、吉藤城址(一宮市明地)と一宮市無形民俗文化財(昭和36年5月6日指定)の甘酒祭(一宮市丹陽町重吉 八幡社)での句がそれぞれ5句ある。
参考までに江戸後期の重吉出身で尾張藩士桑山好之の句を掲げる。
甘酒に肥え古る樹々や里祭
グループによる地元吟行は、iii散策会が甘酒祭で、17人が2句づつと久保先生の13句、写真3枚で両開き2面を占めている。
次の写真は古のもの(50年以上前)で参考までに。
毎号1ページトップは「鉄腕一打・自然柔順・橋本鶏二の世界」で、久保武先生の師である橋本鶏二先生の句集から一句づつ紹介されている。
1月号は、「手袋や流心遠く河畔の歩」で、北方宝江渡船場跡(一宮市北方町北方字川原屋敷)で詠まれた句であると解説されている。岳紫の生まれ育ったすぐ近くである。誰か句碑を建立してくれることを願う。岳紫のブログ(2423)
宝江渡船場跡・旧木曽川木橋橋脚 平成7年(1995)10月10日
対岸・宝江渡船場跡附近 昭和63年(1988)