嫁入り菓子
結婚式が多くなる秋を迎える。昔、結婚式に欠かせなかったのは「嫁入り菓子」である。結婚式は戦後まで、ほとんどが自家(嫁入り先)で行われていた。
嫁入りがあるということが、人から人へ伝えられ、お嫁さんの花嫁姿を見ようと大勢の人が集まった。第2の目的は、屋根から撒かれる「嫁入り菓子」である。バラで撒かれていた菓子は、時代とともに「袋に詰めた菓子」になった。
公的な結婚式場が生まれ、その後民間の結婚式場が出来、今ではほとんどが、外の結婚式場で行われるようになったので、平成時代以降、嫁入り菓子を撒かれる風景は見られなくなった。
一宮市本町通8丁目に菓子問屋があった。閉ざされた店の看板に「嫁入り用菓子」の文字が残されている。(岳紫のブログ2337)