白絣カレンダー8月&俳句誌白絣8月号
白絣カレンダー8月の主宰久保武先生の冒頭句は、
かむみそとなる新絹のにほふいろ 武
俳句を読んで意味が分からない難解な句である。白絣8月号の「自句自解」に頼るのみである。「かむみそ」とは「神御衣」であるとは意外であった。
主宰久保武先生近詠35句は「河童」であるが、中の1句に「イタセンパラ保護区河川に驟雨来る」があり、一宮市東加賀野井あたりで詠まれたものであろう。ちょうど今、市役所1階西の総合受付隣にガラスの水槽が置かれ、イタセンパラが観察できるようになっている。
子どものころの夏休みは、毎日が木曽川べり(一宮市北方町)での水遊びで、透き通った水中にイタセンパラなどの魚が群れを成していた。
一宮市北方町には自然繁殖地(ワンド)があったが、昭和51年(1976)1月治水工事で埋めたてられるということで、この付近での淡水二枚貝などを玉野・東加賀野井での繁殖に提供され、イタセンパラの稚魚を木曽川へ放流された記録がある。
その後の保護活動などで、この周辺でのイタセンパラの数は増えているようである。
iii散策会が、中野渡し舟の吟行会を催され、14人が2句づつと久保武先生が10句登載されている。
この場所には架橋工事が進められ、何年か先には渡船が廃止される運命にある。観光などで残す道はないだろうか。