起渡舟場跡がある木曽川堤防護岸工事計画 | 岳紫のブログ

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起渡舟場跡がある木曽川堤防護岸工事計画

 

美濃路の要路に当たる木曽川起渡船場は、江戸時代の交通上・軍略上、重要な意義をもち、勅使の下向、将軍家の上洛、朝鮮通信使の来朝、御茶壺の通行、諸大名の往来、その他公私の

旅行によく利用された。

 その起渡船場跡周辺の堤防護岸工事が始まるということで、湊屋倶楽部理事長大島八重子先生が気にしてみえる記事が会報「湊屋だより」9月号に掲載されている。

現在の堤防は「お囲い堤」に接して、石組のある趣のある堤防で、金刀比羅社・常夜灯のある場所と川岸を結ぶ場所には、昭和29年(1954)3月竣工の「起第一陸閘」がある。

また、「起渡船場跡」は、愛知県指定史跡として保護されてきた。これらの風情はどうなることだろうか。

 国土交通省水管理・国土保全局は、水辺のさまざまな魅力や価値を再認識する美しい水辺景観と新しい賑いを生み出す「ミズベリング・プロジェクト」を推進しているので、護岸工事との整合性を考えて施行されることを期待したい。

 コンクリートで固められた風情のない護岸は、御免蒙りたい。