木曽川畔の変貌13
木曽川と大船・舟
ポンポン船(大船)は、木曽川上流沿岸の産物(砂利・栗石・材木・薪炭など)を伊勢湾沿岸へ運び、帰りに伊勢湾沿岸の産物(陶器・土管・石炭・味噌醤油・海産物など)を積んできた。人を大勢乗せて潮干狩に出かけたこともあった。
荷物運搬、漁労、砂利・栗石採取のための小舟(石舟)、レジャー用のヨット・ボート、水泳、釣り人など、名鉄本線鉄橋・木曽川大橋(岐阜街道)間の木曽川の水上は賑やかであった。昭和20年代末ごろまでは、上流への帆掛け舟が見られた。
大船は、北方村側に最盛期20艘ほどあったが、昭和34年(1959)9月26日の伊勢湾台風で全滅し、姿を消した。
S12(1937)―12 杉本悦郎氏写す
昭和28年(1958)ごろ夏の賑わい
現在の静寂な木曽川