白絣4月号と岐阜「籠大仏」 | 岳紫のブログ

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 白絣4月号を拝受、主宰久保武先生の近詠は、主題「正信偈」「春鶲来てをり正信偈を説かむ」など35句である。

「4月号」の15ページに、水谷末子さんが「籠大仏金箔の面檀爆ぜ」の句が登載されている。

Bグループが岐阜市の松尾池と籠大仏を吟行された際の句が18句掲載されてあるが、「籠大仏」の句はこの1句だけである。

吟行された皆さんが、岐阜籠大仏が、一宮市浅井町・瀬部附近の竹細工職人によって造営されたことを、ご存じであっただろうかと思った。

旧一宮市史西成編に「明和年間(17641772)岐阜正法寺に籠細工を以て大仏を造像する事となり、瀬部の籠作りにはかられたので、即ち近村同業の人々数百名を率ゐて同寺に赴き、盧遮那佛(中略)大座像を約1ケ年間にて造像」とあるように、瀬部・浅井、東野・松竹地区などの竹細工職人が、高さ13.7m、耳の長さ2.1m、鼻の高さ0.4mの籠大仏の骨組を編みあげられたのである。