一宮高校の彫刻 | 岳紫のブログ

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愛知県立一宮高校(北園通6)の校門を入ったところの緑地帯に3体の彫刻が設置されている。まず左手の緑地で、西をむいているのが「豊太閤銅像」(1963)である。

この銅像の前身は、昭和11年に教諭であった小出有三先生(愛知学院大学長を歴任)が郷土教育資料として私費で建立寄贈され、昭和11年(1936629日除幕式が行われた。

しかし、大東亜戦争の金属回収に因って供出された。

戦後小出先生はこれの再建を念願して居られた。昭和38年(1963)小出先生が古希の寿齢を迎えられたので、その記念として六中時代の教え子720数名が協力して、昭和39年(1964)11月7日除幕式を迎え、その悲願が達成された。

彫刻家は高藤鎮夫先生(19101988)である。高藤先生は 愛知県出身、加藤顕清に師事、日本彫塑会長、日展常務理事、日本芸術院会員を歴任された。





豊太閤銅像




正面ロータリーの緑地の東側に「風の詩」、西に「風に立つ」がある。

「風の詩」は亀谷政代司先生(1952~ )の作品である。亀谷先生は名古屋市出身、長江録弥に師事され、日彫展日彫賞・西望賞受賞、日本彫刻会運営委員、日展特選・審査員・評議員、筑波大学非常勤講師を歴任、愛知県芸術選奨を受賞されている。

平成4年3月第44回卒業生の卒業記念として設置された。

なお、正面玄関を入った事務室前右手廊下に亀谷先生の「憶ふ頃」が置かれている。平成5年3月第45回卒業生の記念品として寄贈された。




風の詩



憶ふ頃




「風に立つ」は一宮市出身の彫刻家、二科会評議員市川明廣先生(1948~  )の作品である。平成10年(1998)10月創立80周年記念として、一宮高校同窓会が設置したものである



風に立つ