8千円をめぐる話。
8千円…。
とり忘れた。
最悪だ。
仕事に行く前にセルフのガソリンスタンドに寄り…。
1万円を機械に投入し…。
2千円分だけガソリンを入れた…。
急いでいた…。
ボケていた。
おつりの8千円を取り忘れた。
しかも、その事に気付いたのは、だいぶ時間が経った後…。
仕事を抜け出してコンビニで煙草を買おうとしたら…。
財布にお札が1枚も無い。
『あぁっ!!』
その時、初めて気付いた。
『さっき、とり忘れたんだ…』
とりあえず小銭でタバコを買おうとしたが…。
小銭も290円しか無い。
タバコも買えない…。
考えたあげく、150円のショートホープを買った。
不味い…。
最悪だ。
何日か前にもDVDをうっかり延滞して4千円払ったばかり…。
なんか最近、ボケている。
春のせいか。
いや、俺のせいだ…。
お客さんにそのエピソードを話す…。
『アホだね』
『帰りスタンド寄ってみれば?』
『いや、ある訳ないっしょ』
『そうだね、仮にスタンドの人が気付いたとしてもネコババされてるね』
そうだな、どっちみち戻って来ない。
大した額じゃ無いと言われればそうなのかも知れないが、なんか凄く損した気分。
仕事が終わり、朝…。
帰り道に考えた。
とりあえず駄目元でスタンドに寄ってみるか…。
スタンドにつくと店員はくたびれたおっちゃんが一人。
私『あの~』
店員『はい、なんでしょう?』
私『昨日の10時頃にですね、おつりを8千円とり忘れたんですが…』
店員『はい…』
私『届けてあったりしないですよね?』
店員『レシートあります?』
私『いや、レシートは無いんですよ…』
私は、やっぱり駄目かと思い、とりあえず質問を始めた。
私『ここのスタンドってたまにしか使わなくて覚えてないんですが、おつりは直接機械から出るんでしたっけ?』
店員『えぇそうです』
私『そっかぁ、じゃあ誰かに取られてるなぁ。』
店員『車はあそこの白い車ですか?』
私『えぇそうです』
店員『なるほど』
いきなり机の引き出しから封筒を取り出す店員…。
店員『10時頃、白い車ね…免許証ございます?』
私『あ、あります、あります!』(えぇっ、なんだ?封筒…。もしやっ)
店員『いえね、なかなか取りに戻られないんでね、従業員みんなで多分リッチな人なんだろうと話てたんですよ』
私『えっ、あるんですか!!!』
店員『はい、お客様で間違いないみたいですね!』
私『あ、ありがとうございます、あったんだぁ!』
店員『普通はすぐ戻って来られる方が多いんですよ。やっぱりリッチな方なんですか?(笑)』
私『この、喜び様をみてください。リッチな訳ないでしょう(笑)』
本当にびっくりした。
まさか取って置いてあるなんて。
その店員さんは実にいい方で、しかもその店員さんが気付いてくれたそうだ。
寄って良かった。
お金が戻ってきた事はもちろんだが、なんか大袈裟だけど『人って捨てたもんじゃないな』と思えたからだ。
なんか感動した。
もし、寄らなかったら私は勝手にそのスタンドを嫌いになってただろう。
そう考えると怖い。本当に寄って良かった。
そのスタンドは全部、カメラで撮影されていて本当はお金を返す時は一応パソコンで映像を確認するらしかった。
店員『でもね、パソコンは社員さん以外いじれないのでね、社員さんは今いないんで確認はいいですよ。私がちゃんと車を覚えてたからオッケーです』
私『えっ』
店員『あ~。私はね、この歳で派遣社員なんですよ(笑)』
おっちゃんありがとう。笑顔が素敵すぎるぜ…。
お笑いホストの【自己満トーク】
とり忘れた。
最悪だ。
仕事に行く前にセルフのガソリンスタンドに寄り…。
1万円を機械に投入し…。
2千円分だけガソリンを入れた…。
急いでいた…。
ボケていた。
おつりの8千円を取り忘れた。
しかも、その事に気付いたのは、だいぶ時間が経った後…。
仕事を抜け出してコンビニで煙草を買おうとしたら…。
財布にお札が1枚も無い。
『あぁっ!!』
その時、初めて気付いた。
『さっき、とり忘れたんだ…』
とりあえず小銭でタバコを買おうとしたが…。
小銭も290円しか無い。
タバコも買えない…。
考えたあげく、150円のショートホープを買った。
不味い…。
最悪だ。
何日か前にもDVDをうっかり延滞して4千円払ったばかり…。
なんか最近、ボケている。
春のせいか。
いや、俺のせいだ…。
お客さんにそのエピソードを話す…。
『アホだね』
『帰りスタンド寄ってみれば?』
『いや、ある訳ないっしょ』
『そうだね、仮にスタンドの人が気付いたとしてもネコババされてるね』
そうだな、どっちみち戻って来ない。
大した額じゃ無いと言われればそうなのかも知れないが、なんか凄く損した気分。
仕事が終わり、朝…。
帰り道に考えた。
とりあえず駄目元でスタンドに寄ってみるか…。
スタンドにつくと店員はくたびれたおっちゃんが一人。
私『あの~』
店員『はい、なんでしょう?』
私『昨日の10時頃にですね、おつりを8千円とり忘れたんですが…』
店員『はい…』
私『届けてあったりしないですよね?』
店員『レシートあります?』
私『いや、レシートは無いんですよ…』
私は、やっぱり駄目かと思い、とりあえず質問を始めた。
私『ここのスタンドってたまにしか使わなくて覚えてないんですが、おつりは直接機械から出るんでしたっけ?』
店員『えぇそうです』
私『そっかぁ、じゃあ誰かに取られてるなぁ。』
店員『車はあそこの白い車ですか?』
私『えぇそうです』
店員『なるほど』
いきなり机の引き出しから封筒を取り出す店員…。
店員『10時頃、白い車ね…免許証ございます?』
私『あ、あります、あります!』(えぇっ、なんだ?封筒…。もしやっ)
店員『いえね、なかなか取りに戻られないんでね、従業員みんなで多分リッチな人なんだろうと話てたんですよ』
私『えっ、あるんですか!!!』
店員『はい、お客様で間違いないみたいですね!』
私『あ、ありがとうございます、あったんだぁ!』
店員『普通はすぐ戻って来られる方が多いんですよ。やっぱりリッチな方なんですか?(笑)』
私『この、喜び様をみてください。リッチな訳ないでしょう(笑)』
本当にびっくりした。
まさか取って置いてあるなんて。
その店員さんは実にいい方で、しかもその店員さんが気付いてくれたそうだ。
寄って良かった。
お金が戻ってきた事はもちろんだが、なんか大袈裟だけど『人って捨てたもんじゃないな』と思えたからだ。
なんか感動した。
もし、寄らなかったら私は勝手にそのスタンドを嫌いになってただろう。
そう考えると怖い。本当に寄って良かった。
そのスタンドは全部、カメラで撮影されていて本当はお金を返す時は一応パソコンで映像を確認するらしかった。
店員『でもね、パソコンは社員さん以外いじれないのでね、社員さんは今いないんで確認はいいですよ。私がちゃんと車を覚えてたからオッケーです』
私『えっ』
店員『あ~。私はね、この歳で派遣社員なんですよ(笑)』
おっちゃんありがとう。笑顔が素敵すぎるぜ…。
お笑いホストの【自己満トーク】