うつびょうだったころのわたしへ

 
うつびょうだったころのわたし
こんばんは
 
わたしは2020年のわたしです
 
あなたは今
得体の知れない悲しさに
ないているのかな
ごはんを食べても味がしないことに
絶望してるかな
まわりと同じ事が出来ないことに
しょんぼりしてるかな

ん?
そんな事いいから結婚したのかって?
残念
2020年現在
まだ独身だよ
ごめんね

うん
話を戻すよ

人生が
しっちゃかめっちゃかになって
毎日泣きながら帰り道を
歩いてるかもしれないけど

2011年に
ほんと世界が
しっちゃかめっちゃかになる
出来事が来る

その前に
体調を崩し
人生がしっちゃかめっちゃかになったのは
なにかに敏感だったんだよ
ただそれだけ

先取りしたのかもしれないね

ん?
先取りなんかしたくないって?
ま、それはわたしも同感

でも
先取りも悪くないよ
だってしっちゃかめっちゃかになった後
強かったもの

もう人生しっちゃかめっちゃかだから
外の世界がしっちゃかめっちゃかに
なっていく様をみても
どうにか立ち上がる方法を見つけるしか
なくなっちゃうんだよね

そうそう
底打ったってやつね

人より早く底打って
さあ、これからどうしよう?の波には
ちゃんと乗れたんだよ

人よりはやく揺れたのは
それが必要だっただけ

失敗でもなければ
挫折でもなく

ただ
経験だったんだよ

それ
経験
した
だけのこと

得体の知れない悲しさは
2020年になって
やっと
なんとなく
付き合う方法がわかってきたよ

今でも深夜に
ふと悲しみに
溺れそうになるけど

抗わず
そのままに
流されてみてる

呼吸を深くして
ただその悲しみを
ながめてみる

そうすると
得体の知れない悲しみは
得体の知れなさがとれて
わたしの中に
静かに横たわるように
大人しくなったんだよ

あの頃も
瞑想やヨガ
自分を見つめようと
頑張ってたね

それは
いまのわたしに
ちゃんと繋がってるよ

その頃の方法はいけなかったのか?

そんな事ないよ
頑張ってたし
まずはやってみたじゃん

たしかに結果を期待し過ぎてたのは
あったかも知れないけどね
期待がなきゃ、始めないもん
正しい欲求だよ

でも
あの頃も
それでかなり救われてたよね

静かな夜
キャンドルの灯りで
アロマたいて
ヨガをして
瞑想

その時間をいま思い出すと
とても
あたたかだよ

ごはんは
ちゃんと味がするようになるから
安心してね

それは
脳がちょっと疲れちゃっただけで
味覚が変わった訳じゃないよ

味覚がおやすみしてただけだよ
今は美味しく食べられてる
ありがとう
ほんとあなたが頑張ってくれたおかげ

まわりと同じこと出来ないのはね…

いずれ
会社辞めちゃうから
あんまり関係なくなるよ

会社だけが人生じゃないってこと
人生で会社は大切なピースでは
あるけどね

そして
その後外に働きにいっても
ちゃんとその中でそれなりに
働くことが出来たから
まわりと同じこと出来ないって
思ってても
大丈夫

使う人が上手ければ
うまいこと機能する

集団の中においては
そういうタイプだったのかもね


あなたがいま閉じこもってる世界は
もしかしたら
狭すぎたのかもしれないね

世界が
もっと広くて
選択肢がいっぱいあるよ
知っていたら
もっと楽だっただろうか?

でも
あなたが狭いを知ってくれたから
わたしは広いを知る事が出来たんだよ

すべてにおいて
感謝だよ

あなたの勇気ある経験があるから
今のわたしがある

とてもそうは思えなくてもね



 


 
 
2020年のわたしから
うつびょうだったころのあなたへ
しばらく手紙を書こうと思うよ
 
10年で
あなたの世界は
まったく変わるし
 
まあそれでも
色んなことはあるんだけど
 
あなたが知りたいことは
今のわたしなら
伝えられると思う
 
そのころの願いを
振り返りながら
ぽつぽつ書いて行くね
 
もし、わたしに
答えて欲しいことがあったら
記憶を蘇らせてほしい
 
そしたら
今のわたしから
返事をするよ

今日はここまで
 
またね