うつびょうだったころのわたしへ

うつびょうだったころのわたし
こんばんは

わたしは2020年のわたしです

あなたは今
アリンコ症候群になって
部屋の中で小さくなって
世界の大きさにおののいているよね

外に出たくなくて
でも出なきゃって思って
窓から外を見るだけで
とほほってなってるよね

一生こうなのか…とベッドのすみで
泣いてるよね

まずね
そのベッド
2020年に捨てられます

そのベッドが捨てられるなんて
想像出来ないでしょ?
宝物だもんね
なにがなんでも死守したい居場所だもん

でも
今のあなたにはお話出来ないほど
結構びっくりな諸事情により
サラッと捨てられますよ

そう
未来は
その大切なベッドが捨てられるくらい
想像がつかないのよ

あとね
外に出たくないって泣いてるけど
これまたびっくり
2020年には
地球全体で外に出ないという
出来事が起こります

なに言ってるかわかんないよね
でも起こったのよ

外に出たくても出れない
そして
出たくない人は
まったく出なくても困らない世界が
やって来たんだよ  

むしろ出ない方が褒められる的な…
これすごくない?

事実、2020年の
ゴールデンウイークのわたしは
一歩も家から出なかったよ
それでもご機嫌だったよ
むしろ
うつびょうだったころのわたしの
とむらい合戦くらい楽しんだよ
つまり
家から一歩も出なくて
ダラダラして
なーんにもしなくても
罪悪感もなく
ただ満足して
楽しく過ごしたよってこと

あなたが気になるのは
2020年のわたしも
うつびょうか?ってことかしらね

そうね
うつっぽい時もあるよ
感情の起伏はどうしようもないもん

だけど
うつから来てたと思われる
カラダのどうしようもなさは
なくなったから安心してね

疲れやすくないし
ちゃんと眠れるし
ヘルペスでないし
股関節も痛くないよ

もしも願いか叶うなら
産まれたての肉体に戻して!
という
あなたの願いは
概ね叶ったと思う

だって超健康だもん
そういう方法を
ちゃんと見つけれたよ
願ってくれてありがとう

安心してねって言ったって
あなたは安心しないかもしれないけど
どうとってもいいからさ

2020年のわたしから
うつびょうだったころのあなたへ
しばらく手紙を書こうと思うよ

10年で
あなたの世界は
まったく変わるし

まあそれでも
色んなことはあるんだけど

あなたが知りたいことは
今のわたしなら
伝えられると思う

そのころの願いを
振り返りながら
ぽつぽつ書いて行くね

あと
生きててくれてありがとう

あなたが
生きると細々なりとも
決めてくれたから
わたしは生きてるよ

泣きながらでも
ひとつひとつ呼吸して
時間を過ごしてくれてありがとう

また
手紙を書くね

もし、わたしに
答えて欲しいことがあったら
記憶を蘇らせてほしい

そしたら
今のわたしから
返事をするよ

またね